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OldなJazzのルーズな日々


2006-05-01 昔話

Chaos chaos

机の奥深くから発掘されました。「カオス」という1970年代まで地元にあったいわゆるJazz喫茶、のマッチです。マッチに"JazzSpot"とありますが、喫茶店というものの、深夜までやっているし、お酒もあるし、グランドピアノは置いてあるライブも出来るお店でした。1977年位ですかね閉店したのは。別に営業不振とかではなく元々地元商店街の跡取りだったマスターが外で仕事するではなく家業傍らやっていたお店だそうです。伝統的な「JAZZの店」だったわけですが家の手伝いを本気でする為に閉めたという話です。

この間ギターの宮ノ上さんがSAVOYへ来られた時に昔話でこのChaosでライブをやったというお話しがありまして、実はその時代Chaosに宮ノ上さんを聴きにいっていたのでした。自分もJazz研時代に一回ライブさせてもらっています。おそらく店の最盛期は自分より上の世代で、まだリアルタイムにマイルスの新譜なぞ聴けた人たちだったでしょう。


2006-05-02 昔話

MacintoshPlus macplus

MacPlusです。何が珍しいかって、後ろの梱包箱。カラーの写真印刷してあります。これが初代のオリジナルMacPlusの箱なのです。まだ最初のApple社のJobsが健在な時代で、JobsはMacの梱包まで絶対色付きでなければならんと譲らなかったという曰く付きの梱包だそうです。Jobsのセンスでは段ボールムキだしの梱包など運送の為だけだとしても許せない事だった様です。マシン本体の材質も後のPlusとは異なっていて、このタイプのマシンは実はレアです。

JobsがAppleを追い出された後Macintoshの梱包は一色刷りの段ボール箱になりましたがその後Jobsが興したNeXTコンピュータの梱包はカラーでNeXTロゴ付きだったし、Jobsの戻ってからのAppleの梱包もカラー印刷のオシャレなモノになっています。

で、このMacPlusですが、中身は68000ではなくマザーボードを交換して68030-MacintoshSE/30 相当になっています。こいつを使っている頃はいやー速いと快適だったのですが。この後NeXTコンピュータを使ってCPUが同じ68030なのにもっと速かったので驚きでした。要は根本的な回路とOSの違いだったわけですが。


2006-05-04 楽器

Selmer Alto Metal selmermetal

またまた、行方不明だったものが見つかりました。戸棚にずっと放置されていたので随分変色しまっています。学生時代に買ったマウスピース。Selmerのメタルですが、長い間楽器屋の店頭に並んでいたのをずーと見ていて、Altoを吹く様になってからある日思い立って購入したのでした。何分昔でやはり1970年代です。学生だったのでそんな高価ではなかったでしょう。標準的な価格だったと思います。製品としてはその前からのものになると思うので今だったらビンテージと言ってよいのかも。

ただ当時はAlto始めたばっかりだったので開きは狭いC*です。いまだとどうかな吹きづらいかも。変色スゴすぎるのでまだ音出していません。きれいにしてからまた使ってみようと思います。


2006-05-08 道具

pc9801e1 pc9801e2

元祖PC9801E

発掘された元祖シリーズ(?)こちらはNECのPC9801E 独自アーキテクチャの旧「国民機」です。旧があるのだから新もあるんかというと、TRONがコケたので新国民機は無かったりします。

こいつ、初代のMacintoshと同世代だったりするんですよ!

ウラ見ると分かりますが、スロットがいっぱいあります。このパソコンのコンセプトは実は昔の”ミニコン”と同じで、パソコン本体、というよりもCPUという呼び方をされていました。この呼び名の意味するところは「何かの仕事をさせるコアとなる装置」という意味で何の仕事をさせるかはユーザが自分で考えて、自分で拡張しなさいというコンセプトで作られていました。本体にはコントロールするためのCPUとディスプレイ装置とキーボード、それにフロッピディスクのインターフェースだけ、、、フロッピドライブまでもオプションなのですね。まあ当時のIBM-PCも同じ様なものでしたが。

当然自分もこれで開発をしていたわけで、増設メモリやらHDDドライブやら入れてFM音源ボードやMIDI-I/Fなど自作してこのスロットに挿して実験していたのです。まだ8bitマシンが広く使われていた時代で、8086-10MHzってCPU速い!と言われていたのですな。確か計測装置のインターフェース何かも入れてましたっけ。

MacPlusも9801Eも只今オークション出品中なので、いずれ手元から無くなります。まだ途中ですが、やはり人気はMacPlusの方にありますね。Macの方が何年も先を見越して考えられていたというわけでしょう。


2006-05-10 道具

ステレオ復活 audios

作業場の整理が段々とついてきて、スペースが出来たので昔のレコードを出して聴ける環境をセッティングしてみた。新規購入はスチール棚とカラーボックス。あとは全部手持ち/中古。プレーヤーはYahooオークションで修理してもらったテクニクスSL7。アンプはTrio KA-5300。レトロですな。ボリュームガリあり。ラックは貰い物の19inchラック。こうしてみるとレコードの数もたいした事無いですね。他にクラシックのレコードがあるけれど実家に置いてきてあります。

床のスピーカーは借り物の自作スピーカーで、ナチュラルダクト応用のセットらしいです。結構良い音します。レコードしか聴けないのも何なのですがCDプレーヤ無いし、19inchラック用パッチベイがあったので、フロントパッチでAUX入力出来る様にセットアップしてPCでもつなぎましょうか。ラックにまだスキ間ありますね。何入れよう。

手持ちレコードの中にはCD復刻してないものが結構ありまして、これまた聴き出すと止まらなくなりそう。

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koshu [こんにちは。 「ナチュラルダクト応用」って解りませんが、かっこいい自作スピーカーですね! よく見ると、ペットボトル..]

ためすけ [こんばんわ。近くで見るとびっくりしますよ。一升瓶で出来ているのです。ナチュラルダクトは検索やmixiで説明がでてきま..]

koshu [一升瓶! ますますカッコイイ! 加工は大変そうですが、確かに素晴らしい音が生まれそうです。 ]


2006-05-12

アメリカ黒人の歴史 blackhistory

岩波新書。

Jazzやってんだからアメリカ黒人の歴史は知っておくべきだよね、、、と、学生の頃は読んていたけれどその頃と比べて新しい事実も見つかっているだろうし、昔読んだ本は「黒人=奴隷」とあまりにも単純化し過ぎで現在のアメリカやJazz/Bluesの歴史からみても不正確ではなかったかと思われて読んでみる事にしました。初版発刊が1965年で1991年に改訂されたそうです。記述しては新しい事実なども加えられ改訂されているそうです。

最初にアメリカに黒人奴隷が運ばれたと記録されているのが1619年、、、随分昔。それから現代までの歴史を新書判250ページの書籍で全部記述するのは無理がある様ですが、一応かいつまんで。

当初運ばれた黒人は奴隷というものの年期奉公人みたいな立場であったそうですが、アメリカの開拓が進んで大規模農場の運営が始まるにつれて特にアメリカ南部に多量に導入され同時に地位も下げられて行ったという経緯が先ずあります。以降、要はアメリカの経済的な理由で黒人の立場は向上したり下げられたり、尊敬されたり蔑まれたりの繰り返しであった。と。

イギリスからの独立戦争の折には戦闘要員として奴隷の身分から解放された黒人が多数いて、一時奴隷制度は無くなるであろうとまで考えられていた時期もあった。けれど独立して経済権をアメリカが持って綿花栽培が主産業になるとそれに応じて再度労働要員として奴隷制度が復活したとか。南北戦争で南部諸州の力を押さえる為にリンカーンが奴隷解放を打ち出したのは知られていますが、リンカーンが暗殺された後また差別がひどくなるとか。。。まぁ複雑。とにかく一筋縄では行きません。もっと文献調べます。

それにしてもJazzやっててアメリカ黒人の歴史を調べようとかいう話、聞いた事ないし、そもそも興味無い知ろうともしない奴が多いのは変だよね。

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Before...

koshu [とても興味深い内容ですね。外野席から観戦させて頂いております。 ]

ためすけ [大変興味深いです。1920年代はJazz,Bluesの成り立ちからみて重要な時代でもあるので、その時期の黒人を取り巻..]

Marcel [At last some ratnliaoity in our little debate.]


2006-05-14 楽器

Buescher Ad 1941buescher1941

この間eBayから入手、1941年のBuescherの広告です。Count Basie楽団のプレイヤが4人紹介されています。Al Killian (Tp), Jack Washingtong , Tab Smith,Earle Warren ,とAlto三人が紹介されています。

広告の中でTab Smithは「6年Bueshcerを使っている。この楽器に夢中だ。」Earle Warren:「3年使っているけれど、これより良い楽器は見た事がない。」といった意味の事が書かれています。

1941年はBuescher400"Top Hat And Cane" シリーズが発売になった年ですが、この写真の3人が持っている楽器は違う機種でAristocratシリーズの様です。1941年から3-6年前というとAristocratの時代ですので。Ellington楽団の様に一メーカで全楽器を揃える様な事は無かったのでしょうが、結構早い時期からBasie楽団の歴代AltoはBuescher使いであったと考えてよいかと思います。

ではTenorはどうなのか?というとこれは広告に紹介されていない、ので要はBesie楽団のTenorはBuescherではない、という事なのでしょう。


2006-05-16 音楽

Mills Blues Rhythm Band 1931 millsblue

以前 Henry Red AllenのバンドにいたAltoの Charlie Holmesが入っている楽団という事で捜して来ました。ライナー見ると1929年にKing Oliverの門下生Dave Nelsonによって始めれたのが最初?でその後バンド名やメンバをガラガラ変えながら1937年まで活動した楽団だそうです。このCDには1931年の録音が納められているのですが、録音の毎にバンド名が変わってこの年だけで4つのバンド名を使っています。この頃はPianoのEdgar Haynesがリーダ格だったらしいです。1931年というとまだ大恐慌の影響で景気が悪い時期でしょう。別な資料からですがこの時代はダンスホールが閉鎖されて行ったので黒人バンドの主な仕事は巡業とレコード録音だったそうです。レーベルもVictor,Columbiaといったメジャー以外にマイナーレーベルがあり手当り次第に仕事取っていた様な感じがあります。

編成は3Tp,2Tb,3Reedsくらいの中編成BigBand形式。基本的なメンバはあまり変わってない様で、Charile Holmesは同年4/28の録音から通して入っています。音楽の傾向としては結構雑多でSweetぽいナンバーが多いのと、Bluesなもの、Star Dust,Minnie The Moocherの様な当時の流行りもの、など色々です。全体に落ち着いた曲が多いです。Moocherなど4回録音したり、6/26録音にはBenny Caterがゲストで入っていたり、何となく当時のバンドの苦労が偲ばれます。


2006-05-17 道具

spk1 spk2

スピーカー

ご質問があったので自作スピーカーについて詳細を。写真をご覧下さい。すごいですね。一升ビンの底を切ってスピーカユニットを取り付けています。ユニットは15mmくらいのホオの木の板に止められていビンにエポキシで接着されています。ユニット径は8cmフルレンジで片チャンネル2個づつとツイータ1個で構成されています。ホオの木は硬くて模型などに使われますがこの加工は大変だったろうなぁと思います。

ビンの中にはストローが束ねて入っていて、これが「ナチュラルダクト」の役割をしているらしいです。らしいというのは、実際にこのスピーカーの作者の方とは合った事がないので、詳細は分かりません。いつか合ってお話しを聞きたいと思っています。ナチュラルダクトについてのblogはこちら。

ペットボトルスピーカーとか塩ビ管スピーカーとかありますがそれに似たコンセプトではあるらしいです。口径が小さいので低音はあまりパワーないのですが、中高域は中々ナチュラルな音が聴けます。スピーカーも凝り出すとキリがないですからねえ、、、かく言う私も学生の時にLoDのギャザードエッジウーファーL200というユニットを使ってスピーカシステムを自作した事がありまする。当時の製品紹介

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koshu [こりゃ、すごいですね〜!お酒に弱い私は、写真を見ただけで酔っぱらってしまいそうです。 「ナチュラルダクト」のブログご..]


2006-05-18 音楽

Clara Smith 1924 clara

Bessie Smith,Mamie Smith,と聴いたらもう一人のSmith Clara Smithを聴かねばなりません。と思っておくれてしまいました。中々CDが手に入らないもので、、、同じく1920年代のトラディショナルブルースシンガーです。1894年生。Bessie Smithと同年代で、Claraの録音は1923年から始まって1932年くらいまで続いた様です。少しBessieより息が長かったか。生い立ちについてはあまり分かってないそうで、最初はボードビルで歌っていて、ハーレムへ出て来てキャバレーで歌っていたそうです。その頃Colombiaで発見されて録音が始まったそうです。このCDはVol.2で1924年1月から12月までの21トラックが納められています。

歌はMa RaineyやBessieに通じるBlues唱法でMamie Smithとは違います。声質はMamie的なやや線の細い声なのですが歌い方はBlueNoteを強調した歌です。バックはこの時期はFletcher Hendrsonとその仲間Don Redman等が多く、編成も4人程度の構成です。こういった面でもMamieとはちょと違いますね。

またライナーみてヒジョーに面白いとのはFletcherがウクレレで何曲か参加している事、それとDon Redmanが"goofus"という変な楽器を一曲使っているらしい。。。なんだそれと捜したら、ありました。これです。どうも息で鳴らすピアニカみたいな楽器らしいです。(^^;)それにしてもこの風体には負けた・・・


2006-05-19 音楽

Tab Smith tabsmith

Tab Smithのリーダー名による演奏を集めたCDです。ライナーによれば1951年から1957年にかけてTab Smithは90以上のタイトルをUnited Recordに残したそうですが、そのうち48タイトルしかリリースされなかったそうで、このシリーズではそれらタイトルを全部入れて復刻している様です。年代からこれが一集目になります。1951年8月から1952年2月までの録音が20トラック納められており、内5曲がunreleased だとそうです。1951年というとR&R、R&Bの盛んだった時期ですが、このCDの時期はVocal入れたり、Tab自身歌ったり、バラード中心の演奏が多いです。曲のタイトルも"Jump"はあっても"Blues"は一曲もありません。1930年代のSwingの感覚はだいぶ引っ込んでしまっています。サイドにはLavern Dillon,Teddy Branon:Piano、Wilfred Middlebrooks:Bass、Walter Johnson:Drumsといった名前がクレジットされていました。演奏としては、わざとエコーやリバーブを効かせて音を作った感じがありかなり商売を意識した音楽だなぁと思います。特にAltoの演奏にわざとらしいクサさが感じられてしまいますねー・・・ちょと悲しいかな。一部Tenorで入っているのがむしろ良い感じでした。

それで、Tab Smithの楽器なのですが、ジャケット写真はBuescher Aristocratです。やはりTabはBuescher使いであった事は確かと考えて良いですね。このシリーズ他にも手に入りそうなのでも少し捜してみましょう。

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Keiwan [Just what the doctor ordeerd, thankity you!]


2006-05-20 音楽

The Prisoner  prsisnor

昔のレコードをあれこれ眺めていて発見しました。これはぁ超レアです。自慢の逸品です。(笑)1967年から68年イギリスで制作されたTVドラマ「プリズナーNo.6」(原題「The Prisoner」)の番組のサウンドトラックを集めたレコードです。まだパソコン通信時代に「売ります・買います」のコーナーで入手しました。まだ1980年代の終わりだったと思います。

ドラマは日本でも1969年に放送されました。とにかく全世界で未だに語り種になっている超カルト(カルトなんて言葉の無い時代!)なドラマです。検索かけると山の様に紹介されてますね。wikiペディアにも載ってるくらいですから。

ためすけは小学生だったのでリアルタイムには1作して見てないですが、その後再放送で数話見ました。ビデオも発売されていたし今ではDVDでも再発されています。ただ、これ全部見ちゃうと、何か勿体無いような気がして、まだDVD買ってません。(^^;)でも絶対みなさん見るべきですよ→プリズナーNo.6


2006-05-21 楽器

lowton1 lowton2

Lawton Mouth Piece

wwbwのOUTLETセールがあって、何と幻のLawtonマウスピースがBストックとして出ていました。Alto用、オープンニングは7BBだけ。でも、あのLawtonの新品がまさかぁ、と思ってきっとニセモノじゃないの?と疑いつつ注文。。。届いたのですが、何とホンモノの様です。驚き!

何でBストックなのかというとどうもGoldPlatedにムラがあり少し薄くなってる様なのです。それでアウトレットになってしまったのだと思われます。それにしてもwwbwで売るのだからそこそこ数があったのでしょうね。驚きです。でも再度サイト見たら無くなっていました。さすがにいつまでも残ってないだろう・・・

オープニング7BBなので、0.080inch、要は2mmくらいの開きになります。Altoはメイヤ5−6番くらいしか使っていないのでキツいかなと思って吹いてみた。あらっ、意外と吹きやすい。ハイバッフルの為か?抵抗感も良く息が素通りするような事はありません。ちょっとしか音出していないけど(家ではちょっとしか音出せない・・・)油断するとリードミスしますが丁寧に吹込むと本当に良い音がするので、これはしばらく使い込んでみる価値はありまする。


2006-05-22 音楽

Muggsy Spanier & Bud Freeman 1944-45 budfreeman

Bud Freemanの古い録音をもっと聴きたくて捜したのですが、amazonなどでも在庫切れが多い様で中々無いものです。その中からこれはちょと珍しいV-DiskからのコルネットのMuggsy Spainerとのコンプリートセッション。V-Diskとは1940年代のレコードストライキ中に軍の要請で作成されたレコードです。詳しくはこちらを→V-Disk

このCDには1944年10月の録音が20曲、1945年10月が4曲、納められています。コルネットのSpainerってあれっ、シカゴJazz楽派(?)のAustin High Gangの一人でした。忘れてた。CDの方ではSpanierの方がリーダー扱いが多いですね。1944年バンド名がMuggsy Spainer& His V-Disk All Starts etc. 1945年だけがBud Freemanリーダ名です。

主にTp,Ten,Tb,Claの4管構成で、他にPeeWeeRussell,Peanuts Hucko等も入っています。最初の5曲1944年10月17日の録音はFreeman は入っていなくて、変わりにTenor : Boomie Richmond という人が入ってまして、この人結構良いです。同じくシカゴ系の人らしいですが、あまり有名ではないらしい。検索しても詳しくは出て来ませんで、allmusicにも出ていませんで、セッションプレイヤ?らしいです。

で、Bud Freeman、良いですねぇ。音楽としてもSwing色とNewOrleansスタイルのCollective Improvisationの両方を備えたスタイルで、一番良い時期ですねえ。1944年と1945年では録音の時期が1年違うので、レコーディングの音も楽器の音も随分異なって来ています。1944年のFreemanはファットで優しい音色なのですが、1945年はモダンな音色になっています。

残念なのは1944年の録音は意外と音が悪い・・・ソロはきれいに取れていますが楽器が重なると歪んで来るので、どうも録音の時にサチってしまっている様ですね。


2006-05-23 音楽

Swing 1930 swing1930

レコードがかけられる様になったので、この間のオークションで手に入れた1930年代SwingJazzオムニバスのレコードを聴いてみました。

それでこの借り物スピーカーですが、低域が弱いので新しい録音を聴くと物足りないと感じたのだけれど、この1930年代の古い録音を聴くと、いやぁこれが何とちょうど良い感じなのです。元々古い録音は低域も高域も出てないのだけれど、このスピーカーで聴くと録音されている辺りの音域が忠実に再現されまして、本当にリアルに聴こえるのですね。モノラルなのに立体的に聴こえます。古い録音ではマイクは一つだけしか使えなくて、音量のコントロールはマイクと楽器との距離でバランスを取っていたわけですが、その距離感が聴こえて来るので。ヘッドフォンではこの感覚は出なかったので、これはうれしい発見でした。

全体通して知った演奏も多いのですが、聴いてみて良かったのはCasa Loma Orchestra、SweetぽいけれどアレンジはDonRedman風のBrassとReedの対比が気持ち良いです。Teddy Hill、短い期間しか活動して無かったけれどRussel Procope等が入っていてヨイです。この人後にミントンハウスのマスターになるのですよね。Lucky Millinderの Blue Rythm Band、これはBluesしてて良いです。この辺をまた探っていきましょう。


2006-05-24 楽器

GET!?

さてどうだ。。。 きてのお楽しみ・・・・

eBayからの買い物は自分でもやるけれど、出品者によっては海外発送しません、って人が多いので手に入れられるものでも入札できない場合が結構あります。そういう時に入札代行に頼むの事になるのですが、今回2回目。英語で交渉して発送してもらう事も不可能ではないでしょうが、文章力無いし、この出品者は頑なにUS外の発送を断っているので代行頼んだのでした。当然代行手数料など要るし運送料も割高になってしますだけど、US限定だと落札額が下がるのと、代行業者の銀行口座へ振込する事になりカードやPayPalを使う場合よりもレートが少し低く、差額はそれほどでは無くなる様です。 後は楽器の程度がどうか、、、まぁこれは来るまで分からんと・・・

2006-05-25 音楽

Chamber Music Society Of Lower Basin Street basinstreet

1940年代初頭の録音は戦争やらレコードストライキやらで中々残っていません。その頃の音源としてV-DISKシリーズがヨイのですが、その他として、コンサートの記録とこのCDにある様な放送用プログラムの復刻で聴く事が出来ます。

このCDは1940年のNBCのラジオ番組の記録で、音楽番組というよりも教養番組みたいなコンセプトの様ですが、NCBの専属のスタジオミュージシャンがDixieやSwingやらSweetを演奏してそれにゲストが加わってお話しをしたり、セッションするという中々楽しいプログラムです。番組名”Basin Street”があのBluesナンバーBasin Street Bluesから取ったものでしょう。テーマミュージックがBasin Street Bluesになってます。

30分1本の2日間の録音で、ここではゲストにBenny Carter,W.C Handy、Dinah Shoreが参加しています。他に1938年に出版された"Jazzmen"の著者Charles Edward Smithのお話し。この本はロスラッセルやその他の著作でも引用されてアメリカのJazzの研究書?の原典みたいなものらしいですが日本語訳出ているのかな・・?番組で聴ける音楽はやっぱ教養番組らしくアレンジされうまく味付けされてましてまい本当のリアル/ホットJazzではないのですが。Dinah Shoreの"Loveless Love"なんてゴージャスになってしまってLovelessじゃない。

中でBenny Carterが"Professor"と紹介されています。公式には先生なのですね。Honeysuckle Roseを演奏してます。すごい良いのですが、何とリードミスしてる。Benny Caterでもリードミスするんかぁ。安心しました。(^^;)


2006-05-27 音楽

Opus In Swing opsuinswing

これはレコード。Frank WessのFluteをフィーチャーした1957年録音です。CDでも復刻された事があるのだけど、残念ながら今は絶版の様でした。非常に珍しいのは、ギターが2台でジャケットにある様に一台がリズム専門、ピアノレスのトリオにソロギターとフロントにFluteという取り合わせです。Flute - Frak Wess、Solo Guiter - Kenny Burrell,Rhythm Guiter - Freddie Green,Bass - Eddie jones,Drums - Kenny Clarke モダンでもおなじみの顔です。このGreenのリズムギターが本当にシブい。そしてみんな本当にSwingしている。

このレコードを買ったのは学生の頃で、数少ないFluteのフィーチャーされたアルバムなので見つけ出して来たのものです。ただし、当時の世相はウェーザリポートもいたしフュージョンの走りの時代だったけれどMilesは眠っていたし、まだまだこの時代の名残りが強い時代でもあります。その時代に大学のJazz研でこんなストレートなSwing、それもギター2本にFluteなんて地味な音楽、だぁぁれも見向きもされませんでした。そもそもFluteはJazzの楽器じゃないと本気で思われていた(それ自体当時のアメリカの音楽シーンから見ても大勘違い、、、でも未だに日本で続いているな思い込みなわけだが)頃ですからねえ。

復刻版か中古でもあったら是非聴いてみて下さい。聴けばSwingイコールBigBandじゃあないと分かると思います。地味ですがオススメののアルバムです。。。と思ったら日本語タイトルで出てた。こちらOpus In Swing


2006-05-30 音楽

Ben Webster 1931-1944 benwebster

Ben Websterあたりになるとファンも多いし今更なんですが、Lester Youngの同世代だし、よく聴いておかないとね。ベスト盤ですが古い1931-1944年ですから時代の移り変わりやスタイルを比べて聴くのには丁度良いかなと思います。Lesterよりずっと音楽家生命が長いプレイヤーで1970年くらいまで現役活動していますから、それだけに音源もファンも多いですね。

Websterと言えば以前からブリブリのホンカースタイルという印象が強いですが、古い録音を聴くと必ずしもそういうスタイルばかりではないのです。1930年代の録音はすでに何枚かあるCDとダブっているのが結構ありますが、ソフトにLester的な奏法がその頃は多いです。全く同じという分けではない、中低域の艶のあるけれど芯のあるちょとHawkins的な音色はレスターとまた違い良いですね。

収録曲としては1931-1937年が8曲、跳んで1940年-1941年が7曲、また跳んで1944年が9曲です。何故か1944年頃にそれまでよりもLesterフレーズの真似ぽい事が多かったりする様なのですが、何ででしょうね・・・

Benの奏法では強くブローした時にいきなりブリブリ音になるのですが、1930年代はブリブリの出番が少なくて、後年1940年代になるとその奏法の頻度が上がるみたい。昔はガマンしていたのを後年好きに吹く様になったのか、それとも本当の持ち味が1930年代のソフトな音で後から商売上そういう奏法をたくさんする様になったのか、どちらでしょうね。

使っている楽器はこれまた常識(?) SelmerのSuper Blanced Actionで、まぁWebsterの人気/知名度もあってビンテージ楽器の中では高いのなんの。場合によってはMarkVIよりも高価なくらいです。でも中低域のツヤはあの頃の楽器なら大体持ち合わせている音なので別にSBAでなくても結構イケてるのですがねぇ。。。

それで、このCDのオススメな点。同じ年代の録音があるけれど、他の復刻CDと比べて音が良いのが多いです。原盤が良かったのか、または何かの調整が施されているのか、分からないのですが。ASVという名前のこのレーベルは中々良いかもしれません。


2006-05-31 楽器

Analog Synth CS-10 cs10

これまた古いアナログ・シンセサイザ。汚れてますね。YAMAHAの製品で、1977年発売。MIDI規格が登場するずっと前になります。大学の時に誰かが持って使っていたと記憶している。これは随分後に誰かから中古で購入したものです。あまり使った記憶が無いですが。

基本的な1VCO-1VCF-1VCAの構成のシンセサイザでモノフォニックですが、当時のアナログにしては音程等安定していて、トリッキーな事は出来なかったのだけれど、アナログシンセに特有のツマミ設定で音が鳴らなくなったりいきなり爆音が出たりはしない様うまく設計された機種でした。生演奏指向で、キーボード弾きには使いやすいと評判だったそうです。特徴ではLFOスピードを高速にセッティング出来たのでリングモジュレータみたいな効果が出せた事。

こいつもいづれオークション行きだけど。出品前に少し掃除と動作確認して一応音は出たのですが、古いからでしょう音程が全体に寸詰まり・・・オクターブが幅が狭い・・・になってしまった。CVの基本電流が下がったか。当時のYAMAHAのシンセサイザは何故かキーボードのコントロール電圧がMoogやRolandの様な1Oct/Vではないリニア(Hz/V)になっているのが特徴でした。当時のアナログシーケンサ、なんてものと併用するにはボルテージ変換器が必要でした。それもどっかにあったはず。


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文責:ためすけ後藤 [マイ・ストア] [ Amazon Jazz ] [ JUMP-Blues ]
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