以前 Henry Red AllenのバンドにいたAltoの Charlie Holmesが入っている楽団という事で捜して来ました。ライナー見ると1929年にKing Oliverの門下生Dave Nelsonによって始めれたのが最初?でその後バンド名やメンバをガラガラ変えながら1937年まで活動した楽団だそうです。このCDには1931年の録音が納められているのですが、録音の毎にバンド名が変わってこの年だけで4つのバンド名を使っています。この頃はPianoのEdgar Haynesがリーダ格だったらしいです。1931年というとまだ大恐慌の影響で景気が悪い時期でしょう。別な資料からですがこの時代はダンスホールが閉鎖されて行ったので黒人バンドの主な仕事は巡業とレコード録音だったそうです。レーベルもVictor,Columbiaといったメジャー以外にマイナーレーベルがあり手当り次第に仕事取っていた様な感じがあります。
編成は3Tp,2Tb,3Reedsくらいの中編成BigBand形式。基本的なメンバはあまり変わってない様で、Charile Holmesは同年4/28の録音から通して入っています。音楽の傾向としては結構雑多でSweetぽいナンバーが多いのと、Bluesなもの、Star Dust,Minnie The Moocherの様な当時の流行りもの、など色々です。全体に落ち着いた曲が多いです。Moocherなど4回録音したり、6/26録音にはBenny Caterがゲストで入っていたり、何となく当時のバンドの苦労が偲ばれます。
文責:ためすけ後藤
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