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OldなJazzのルーズな日々


2006-02-01 音楽

Big Band Box:Gene Krupa kurupa

Eddie Condonを聴いて、聴き直してみました。BigBandBoxのGene Krupaです。BOXのタイトルはBig Band Era 1927-1947、ですが、収録の時代は各々ミュージシャンでまちまちです。Gene Krupaのシリーズは1938年〜1941年のGene Krupa Orchestraによる録音が納められています。

Gene Kurpa 、ドラマーですからさぞかしパワーとドライブの音楽かと思ったら、意外に優しいSwingです。アレンジの傾向はFletcher Henderson,Don Redmanの様なSaxセクションのハーモニーが前面に出ていますが、全体にRedman等よりも明るくて、かと言ってJay GarberやGuy Lombardo の様なSweetMusicでもない。テンポも控えめ。メンバーを見るとそれほど有名なソロイストは参加していない様ですがキレの良いドラムと気持ちの良いSwingアンサンブルの対比が良いです。通してSaxよりもClaに良いソロが聴けます。ボーカルの入っている曲が多い様ですが、バンド全員が本当に気持ち良く演奏している感じがします。技に走らず音楽全体を大切にした大変良いBigBandの手本では無いかと思います。もっと聴いてみたい人であります。→Gene Krupa


2006-02-02 音楽

Jazz or Blues?

JazzとBluesの違いについての格言。誰が言ったか知らんけど。ここでいうJazzは現在世間一般で"Jazz"と思われているBebop以降のJazzを示しパーカー以前の音楽は含まれません。

  • Jazz: ホーンはボーカルの邪魔をしては、ならない
  • Blues: ホーンはボーカルの邪魔をしなければならない

    ボーカルに少しくらい他の楽器が突っ込んで来ても歌が邪魔されたと思う様ではBluesをやってるとは言えない。そのくらいで歌がカスむくらいなら最初から歌うな、という事。 Jazz屋は自分の事しか考えていないので、自分の欲しい音の他はすべて存在してはならぬ、という排他的な考え方しか持っていない。まあ単に了見が狭いだけなんだけど。

  • Jazz: わざと難しい事をしないと笑われる
  • Blues: わざと難しい事をすると笑われる

    テクニックは必要だけれど技をひけらかす奴はまだ子供だとBlues屋は考える。Jazzの世界ではライブでもセッションで技術をもって他者を駆逐する事が音楽だと信じられているので、その試みをしないのはJazzではないと考えられているらしい。

  • 2006-02-04 音楽

    メモ:Race RecordsとBlues

    CD多過ぎて、聴き尽くしたわけではないのだけれど、現時点でのまとめ。

    レコードのビジネスというものが立ち上がったのは1900年初頭くらい、その後レコード産業(主にSPの円盤レコード)は拡大して行き、1920年代アメリカではAfrican-American向けのレコードマーケットがブレイクして非常に多くのBlues/Jazz(その他色々)のレコードがリリースされました。当時のそれらAfrican-American向けにリリースされたレコードを"Race Records"と呼びます。その下地としては当時のボードビルショーやJazz/Bluesバンドの人気と経済的にゆとりのある白人以外の階層があった事、があります。

    "Race Records"という呼び名からしてやや差別的はありますが、大きなマーケットとして存在した事は事実で、歌だけでも最初のBlues Singer, Mamie SmithやMa Rainey,Bessie Smith,Luccile Hegamin,Luccile Bogan,,,他にNew OrleanasJazz、Pre-Swingなどなど到底聴ききれない数と種類のレコードがありました。このブームは1929年の大恐慌によって突然消え去ってしまうわけです。

    それでBluesの発祥ですが、1920年代当初の特に歌を中心に聴いて行った処では、本当にBluesと思われるMa Rainey,Bessie Smithと同じ唱法のシンガーはそれ程沢山はいなかった様だ。。。とにかくレコードの数が多いのでCDとしては持っていないけれど断片はwebのサイトで聴く事ができます。参考サイト→ www.redhotjazz.com

    CDを聴いたところではMamie Smithの歌はBluesと呼ばれながら歌唱法は非常にストレートです。Lucille Hegaminも同じで初期の録音は良く聴くと楽団の演奏を含めてBlueNoteが殆ど使われないくらいでした。Luccile Boganは手元のCDはMa Raineyみたいな歌ですが、初期1923年の録音がredhotjazzにあります。同じくストーレートで歌い方が違う(!)唱法が変わったのは後年からです。

    これから考えられる事。1920年の段階で同じAfrican-Americanな音楽の中でも種々のスタイルが個々に確立していた。地方によって違いがあるでしょうがただでさえ広い国で移動の手段も限られる時代、それがRace Recordsというメディアのブレークによって再度混じって行った、という経緯があったと思われます。ただ恐慌のため新しいスタイルや音楽の可能性は一時期(おそらく一番面白い時代に)断ち切られてしまった、と考えるわけです。

    当時の録音を聴いみて感じる事。例えば1927年のMa Raineyの楽団とFletcher Henderson楽団の演奏の差、Raineyの楽団のユルい事・・・何となく演奏も入れてみましたぁといういい加減な感じ。それでもレコードが出た売れたというのはそれだけ豊かな時代であったと同時にメディアが未発達な為ヨコのつながり、ヨコとの比較もあまりなされなかったのだと考えられるわけです。もし恐慌が無くてそのままRace Recordsの時代が続いたら?何かもっと違った、楽しく、かつ完成度の高い音楽とスタイルが出来たのはないかなあと思う次第です。


    2006-02-05 Mixi

    Mixiをはじめた

    SAVOYからみでさそわれて、Mixiを始めた。インターネット10年やってて何だかいまさらという、わけなのですが。SIで裏方ばかりやっているとオモテの世界がよくわからんくなってしまうという例でした。(何が)Mixi

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    2006-02-08 音楽

    Louis Armstrong Big Band armstrong

    BigBandBoxの中からLouis Armstrong のBigBandです。2枚組1ケースなのですが、Armstrongの楽団は1枚、24曲。もう一枚はガレスピーのバンドです。ガレスピーはまた後程。このCDに納められている年代は1932-1942年に渡っています。この時期のバンドはLuis Russelとのバンドという感じ?なのですかね。Pianoは通してLuisが入っています。

    演奏は当たり前ですがサッチモのTpetと歌がメインにフィーチャーされています。ホーンセクションのアレンジはFletcher/Redman的なスタイルです。やはりSaxセクションの柔らかいハーモニーがきれいに決まってSwingしていてTpetのソロと歌を引き立てています。

    メンバーに音からAltoにHilton Jeffersonと同じかと思われる、All MusicによれはHodgesの同系とされているCharlie Holmesが1934-1940年に、1940年〜1942年には Buescherの広告で紹介されいたJoe Gardlandが参加しています。1940年録音は3曲ですが 1曲めの"Wolverine Blues"にHolmesらしいソロが聴けます。

    初期の1932年、33年の録音が一曲づつ入っていますが、これはいわゆるNew OrleansスタイルのOrchestraの編成で管、特にブラスが少なくBanjoやVlnが入っています。1932年にはBud Johonsonが入っていました。(でもあんまり音聴こえない・・・)

    通して言える事はSaxセクションのSweetな音とブラス、ここではサッチモのソロとの対比が大変ヨイ感じのOld-Swingです。


    2006-02-09 音楽

    Big Band Box : Benny Goodman goodman

    Gene KrupaつながりでBenny Goodmanです。Goodmanは有名だしファンもいっぱいいっぱいいるし私がよやかくいわんでもよいですね。このシリーズに入っているのは1935-1939年、一番ノッてる"King Of Swing"の時期です。1937年まではドラマーにGene Krupaが入っています。アレンジがFletcher Henderson、Mary Lou Williams、Count Basie(P,arr)、Piano:Teddy Willson、Tp:Harrry James,Ten:Lester Youg.Gt:Freddy Green.etc.すごい人たちが参加してます。Lionel Hamptonとのカルテットも良いです。

    それで音楽ですが、BigBandのスタイルはSwing(当たり前だね)でGene Krupaと同じ感じなのですが、時代の違いか録音の違いか、ブラスの音が前面に際立った演奏が多く、Saxセクションの活躍がちょと少ない。全体にドライブ感はあり派手なのですが、ハーモニーが聴こえてきませんねえ。。。。もちろんGoodmanのソロはすばらしいのですが、音楽のコンセプトがClarinetとブラスの対比を特徴としている様で、Gene KrupaやFletcherらのバンドに比較して同じ木管属のSaxの特性がいまいち後回しになっている感があります。


    2006-02-10 音楽

    Count Basie 1930-1939 basie

    Kansas CityのオヤブンBennie Motenが1935年に突然亡くなってその跡を引き継いだのがBasieで、一番ノッてる時期のLester Youngが参加しているのでその辺りをよく聴きたくて購入。

    1930年1曲、1932年1曲、1936年1曲、1937年6曲、1938年7曲、1939年5曲、が納められています。ベスト盤的コンセプトで万遍なく、なのでしょう。1936-37年の録音はもっとあったはずなのだけど、入ってないなぁ・・・Kansas City Regend とか BigBandBoxとか曲が結構ダブってました。ちょと残念。同じ録音でもリマスタの際の原盤の違いかイコライジングの違いかバランスが異なって違う音が聴けたりするのはそれなりによいのですが。

    珍しい処で1936年の"Boogie Woogie"はWalter Page のBass,Joe Jones:Drum,Lester のTenorによるクアルテットにジミーラッシングの歌が入ってるトラックが良いです。編成が小さいのでとてもCollective Improvisationしています。これがいい。Lesterのフレーズもよく聴けます。確か1936年はMotenのバンドが解体して、バラバラの混乱の中から段々メンバーが集まりつつある時期だったと思いました。この辺りの録音が聴きたかったのだけど絶版が多いのです。ちょと残念でした。


    2006-02-11 楽器

    画像の説明 画像の説明

    Big Bands 1930s : LP

    LPレコードです。ジャケットの写真みたさにオークションから購入してしまいました。若い時期のエリントンです。何を見たいかって、前に並んでる楽器のメーカを確かめたかった。。。。(またか)

    Googleで検索したところ写真の年代は1935年だそうです。元は小さい写真を拡大したものなので残念楽器の銘柄は確認できません。(をい)

    とりあえずぢっーと写真を見て確認できるところから推理する事にします。前列Hodgesの前に並んでいる2台のAltoですが、キーガードが楽器向かって右についています。このスタイルの楽器はBuescherでは1933年くらいからのAristocrat以降の楽器になります。Connも大体1920年代終わりくらいから、Selmerだと早く1922年からこのタイプの楽器がありました。(Martinはよく調べてない)

    それでこのキーガードの形状ですが手持ちのBuescher Aristocratではキーガードのワイヤの溶接はトーンホールに取り付けられるのでガードの形状は写真の様にはなりません。SelmerのSuperシリーズだとワイヤーは直線になっている様なので、同じくこの様に大きく曲がったりしません。またかすかに、D#のキーのキーガードの影が写っているみたい、なのですが、この角度に影が写るのはキーガードワイヤが三角形に付いているのではないかと思えまして、そうなるとCONNのMシリーズまたはTransitional Modelあたりの楽器ではないかと推測されます。Ellignton楽団の楽器がBueshcerで揃えられていたという話しがありますが、1935年くらいの段階ではBuescherで揃えられてはいなかったのではないかと考えられます。HodgesがBuescherを持っている写真は結構あるのですが、年代はもっと後の頃で、1930年代はBuescherばかりではない(使ってない?)時期だったのではないかと推測されます。


    2006-02-12 音楽

    1930s BIGBANDS

    それでレコードですが、プレイヤはあるのですが、アンプにつながってないので聴けません。(ありゃ)とりあえずライナー見てみます。

    1. Casa Loma Orchestra(1930), 聞いた事なかった。Jan Garbarと同じSweet Music系だそうです。2. Claud Hopkins & His Orchestra(1932)これも聴いてみたい。他にEllington,Don Redman,Calloway,Fletcher,Chick Webb,などおなじみ。Teddy Hill & His Orchestra(1936)ちょと知らない , Blue Rhythm Band(1936)、聞いた事なかったけれど、メンバーにHenry Red Allen,Tab Smith,Joe Gardland等が参加してます。これまた聴いてみたいです。

    Erskin Hawkins & His Orchestra(1937)Buescherの広告に出てました。Red Norvo & His Orchestra(1937)どっかで聞いた名前だと思ったけれどPaul Whitemanや若い頃のGoodmanのバンドにいた人。All Musicによれば1980年まで活動してっパーカーやガレスピー、果てはミンガスやレッドミチェッルまで競演した人でした。

    Ben Pollack & His Orchestra(1936)この人はシカゴJazz系だったと思ったけどメンバーにGlenn Millerが入っていたりしますね。All MusicによればGoodman の先輩格にあたる人だったか。

    他にEarl Hines,Jimmie Lunceford,Count Basie,Goodman。万遍なく取り上げてある様ですがオヤと思うバンドもあります。これを機会にまた探り入れて行きたいと思います。


    2006-02-14 音楽

    Blues 複製時代のフォークロアblues

    以前紹介Kansas City Jazzの翻訳者 湯川新さんの著作。こちらは翻訳ではありません。オリジナルです。Bluesについての研究?書。ためになったのはBluesを音ではなく歌詞の内容の視点から論じている点です。わーけもわからずBluesやったり歌うたったり(私はうたいませんが)している者からすると歌詞の内容をしっかり理解して解説してくれるのは大変ありがたい限りです。 Blues特有の言い回しやイディオム、スラングなど、勉強になりました。

    対象としているのが大方1920年代のBluesですが、Mamie Smith等のボードビルの歌ではなくMa RaineyやBessie Smith、それとRural Bluesを主に取り上げています。対象となっているのがSPレコード以降の音源の様でして、それ以前の時代については譜面として出版されたティンパンアレー系のSheet Musicを取り上げています。また lucille boganは入っていません。発行が1988年です。もしかしてそれほどSP盤の復刻も進んでいなかったりSP以前鑞管レコード時代の音源はまだ手に入らなかったりしましたか?このあたりの時代も対象にしてくれたらもっと面白かったのにと思います。

    他にもBluesの旋律の特徴を分析した説の紹介などもあり、かなり興味深いと思います。そんな高くないし、お薦めします。→ブルース


    2006-02-15 音楽

    Goodman at Carnegie Hall 1938 goodman

    1938年カネギーホールで行われたBenny GoodmanのコンサートのライブCDです。1950年にリリースされたものの復刻版で、私がとやかく言わんでもGoodmanな人たちでは知らない人はいない超有名な録音です。

    このCDはライナーにも書いてありますが、あえて、ノイズリダクションを行わずにCD化したのだそうです。ですからレコード特有のクリック/スクラッチノイズが随分入っています。どうもイコライジングもされない様な記述になっていますね。このCDの復刻されたのは1999年なのですが、レーザーターンテーブルはその頃は無かったのかな。。。

    http://www.laserturntable.co.jp/ この方法ならもっとクリアCD化できたのではないかと思いますが。

    まあどうしても気になればノイズリダクションは今はPCでもソフトがあるのでその気になれば自分で加工できますけれど。

    とりあえず、ノイズは残念ですが演奏は実際すばらーしい。BigBandBoxより演奏良いんじゃないのという感じがします。この中で圧巻、というかこれ聞きたさに買ったのですが、CD1のTrack14 のJam Session、"Hanysuckle Rose"です。レスターヤングとジョーニーホッジスが入ったJamですよ。従来のアルバムではカットされていた分が復活してフルバージョンだそうです。16分35秒のテイク。

    他にもホッジスのSopranoが入っていたりとかとにかく歴史的なコンサートですね。ドラムはGeneKrupaです。Krupaは1938年から自己の楽団を持って活動始めてますので、このコンサート辺りがGoodmanとやった最後くらいでしょうか。

    ここで疑問が。この頃はまだテープ録音の無い時代だし、コンサートホールの長時間のジャムセッション等の演奏の録音はどうやったのだろう・・・ナゾでしたが、サーチかけたらこんな情報が。

    http://www.auldworks.com/bbrec1.htm#THE1930S

    http://www.auldworks.com/bbrec1.htm#BGCARNEGIE

    放送録音用に16inchのSlow SpeedのDiscカッティング装置があったのだって。直径40cmですね。30cmLPより長い、片面30分録音できたそうです。1930年には33-1/3回転のディスクがありましたので、おそらくその大Disc版があったのかと思います。同時に1938年のカーネギーホールの録音の様子も書かれています。カーネギーの録音が16inchLP?で行われたのかどうかは記載されていません。

    それにしても1935年のJimmy Dorseyの録音に比べて音が悪い、、、このコンサートについてエピソードがありまして、録音された記録Discは1セットは国会図書館へ寄附、もう1セットがGoodmanへ贈られていたものがクロゼットへしまい込まれて12年間眠っていたと。それをGoodmanの娘が発見して、それがきっかけとなって1950年にLPで復刻したのだと、ライナーにあります。ライナーによればこのコンサートの録音は78回転SPを原盤としていると記載されています。クロゼットに入っていたDiscが原盤の様です。

    1950年発見当時にいきなりレコードをかけたりはしなかったそうで先ずテープに複製したとあります。ライナーの日本語訳で発見時に「そのテープのコピーを取る事にした」と書かれていますが、これは誤訳ぽいです。原文は"transferred to tape before listning again"なのでDiscをテープに複製したというのが正しいでしょう。もしかして1950年復刻のレコードもこのCDも同じ原盤からではなく1950年発見時の複製テープから作られたとすると、当時の技術ですから音の悪い理由、ノイズやバランスの悪いのは理由が付くと考えられます。今の時代なら直接Discをレーザーで読み取るだけで音はかなりクリアになるはずなのですが残念ですね。→Benny Goodman


    2006-02-16 音楽

    THE BIG REUNION bigreunion

    1957年11-12月に録音されました、元Fletcher Henderson楽団のメンバーによる再結成レコードの復刻版です。Tp,Rex Stewartがリーダとなり、TenorのCalman Hawkins,Ben Webstar、AltoのHilton Jefferson、Cla,Buster Bailey、他往年のメンバが集結して録音を残しています。Fletcherは1952年に亡くなっていますから少し遅いですがトリビュートの意味もあるかもしれません。Allmusicによればこのユニットはこの1957-1958年にかけて活動していた模様ですが他にLP等あるかどうかは不明です。

    音楽は非常にゴキゲンなモダンなSwingです。(ありゃ)どうもHorn SectionはFletcherの楽団員なのですが、リズムセクションはいまいちFletcherとは縁遠いプレイヤの様でした。ビートがあの1930-40年代のリズムではなくもっとその当時の流行りのビートに近い様です。収録されている曲は、 

    Sugar Foot Stomp、A Hundred Years From Today、Honeysuckle Rose、Round About Midnight、Casey Stew、Wrappin'it Up、Three Thieves、The Way She Walks、King Porter Stomp. Monkの曲が入っているのが面白いですね。

    楽器、特にSaxセクションの音ですが、HawkinsとBenはいつもと変わらずなのですが、久々のHilton Jeffersonは音が違うか、、、、スタジオの録音模様がジャケットになっていますが、写真が小さいので楽器は良く見えませんね。でもJeffersonの楽器は構えて楽器右側にベルキーが配置されていますので、モダンな楽器でしょう。"Round About Midnight"でソロを取ってます。Jeffersonらしさは有り、張りのある音ではありますが独自の中低域の艶が出ていません。年代からMarkVIあたりの楽器だと思われます。残念ですね。CDを通して聞いたところでは総じてBuster Baileyのソロと、Tenorの2人が良いです。


    2006-02-18 音楽

    Jimmie Lunceford BigBandBox lunceford

    BigBandBoxに納められています、Jimmie Luncefordの楽団です。Luncefordの名前は文献ではよく聞くのですが日本ではあんまり人気じゃないみたいですね。1902年生まれですから、Basieと同世代ではあります。ライナーにありますところでは中々面白い経歴で、Paul Whitemanのお父さんに音楽を習って、New York City Colloegeでsax,cla,trombone,flute,guiterをやったとあります。1926年卒業らしい。その間にWilbur Sweatmanとも活動していたとありますので当時のJazz界ではエリート級なのではないかと思います。allmusicによればAlto-Saxプレイヤという事になっている様です。

    このCDには1935年〜1945年と結構長い期間の録音が入っています。全編言える事、本当に「黒っぽい」Swingですね。EllingtonよりもBasie的ではありますが、Blues的泥臭さを失わない(?)のはたいしたものです。別な言葉でいうと「垢抜けてない」ところがヨイ処ですね。(^^)

    AltoにWillie Smith,,Dan Grissomが1942年、TenorはJoe Thomasが通して参加。Wille Smithという名前のピアニストがいますが、別人です。Pianoの方はWille 'Lion' Smithと区別されているらしい。Willie Smithは同時のAltoとしてはスタンダードなHodges流儀ですね。後に1年(未満?)だけEllingtonの楽団に入っていた事があります。Dan Grissomはボーカルも兼ねたAlto吹き。TenorのJoe ThomasはJump/R&B系のプレイヤとして扱われています。確かにそんなプレイです。この中に"The Lonesome Road"(1939)という曲があるのですが、最初のAltoのソロにすーごいのが入っていたのですが、どうもWilleでは無いみないなフレーズと音・・・メンバーを見るとAltoにもう1人Ted Bucknerという名前が入っていて1938-1939年に渡って参加していました。他に同様の演奏があるかと思ったのですが見当たらないのです。これまたナゾです。。。

    全体にこのLuncefordの楽団自体Jumpぽい演奏で、ボーカルも入っていますが比較して男性が多くしかもコーラスがよくフィーチャーされています。後のJohny OtisやLionel Hampton楽団の様なBandで元祖Jump/R&B/R&R/に通じてるのかと思います。好みですが日本じゃあんまり受けないかな。


    2006-02-19 音楽

    REDHOT+Rhapsody redhot

    たまには新しいCDを。と言っても1998年ですが。ジョージガーシュイン生誕100年企画だと思います。サブタイトルが"The Gershwin Groove" ジャケットからしてサイバーですが、DJやHipHop/Rap系ミュージシャンのコラボレーションアルバムです。買ったのは結構前なのですが、何でこれを買ったかと、1曲目"SumerTime"に珍しくHewbert Lawsが入っているのです。LawsはあんまりCDでなくなってしまっていたので気になったのでした。買って分かった事、Clark Terryも入っていました。正統的なJazzとコンテンポラリで出来ているのでした。演奏はLawsのFluteとMorcheebaのボーカル/サウンドトラックの組み合わせが良いですね。他にも著名な処でDavid Bowieが入っていたりして。かなり良いアルバムだと思うのだけど、日本のwww見ても取り上げられた形跡があんまりないです。1998年っていうとですね、未だブロードバンドなんて夢物語。ブの字も無い時代。ISDNがやっとで大部分が普通電話のダイアルアップで通信していた頃です。インターネットもろくに整備されてない、インターネット自体オタクの趣味としてしか考えられてない世界的に見ても日本は遅れている情報過疎の時代ですね。これだけコアで質の良いアルバムが発売されても日本人の耳に入って来なかったと思われます。 Red Hot + Rhapsody: The Gershwin Groove

    2006-02-21 Mac

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    Garage Band & BinaB

    Band In a Box をずーっっと前に買って、ちょとだけ使ってみて音が貧弱なのでつまーんない。外部MIDI音源つなげば良いのだけけれどNoteBookでMIDI音源ぶら下げるのは邪魔だし、面倒なのでしばらくほったらかしでした。GarageBandのMIDI音源は結構音良いらしい、けれどGB v1.0の時代はMIDIファイルの読み込みがないのでしばらくほっておいた。暫く前にiLife2005だけは買っていたのだけれどGBv2はやたらサンプルデータが多いとの事でこれまたインストールをせずにいました。

    今回どうしても練習等諸般の事情でBand In a Boxあたりのツールが必要になってしまったのでGBv2インストール。ようやく本気で使ってみる事にしました。

    結果、音はまあまあ。いまどき許せる範囲か。昔のカラオケboxのMIDI音源よりマシくらい。最近のは知らないけれど。。。

    最初読込みをしてみて再生してどうも変だなと、見たらベースの音程が1オクターブ低く認識されてますね。これはBinaBでのデータの作成時の問題かと思われます。

    それにしてもGBv2で一気に1G、HDDが消費されました。もうちょとなんとかならんのか。


    2006-02-22 音楽

    Lester Young Story lester

    Lester Youngの古い音源を捜してBoxを購入。検索したところでは初期の録音は1936年が最初で4つしか無いらしいです。Boxだから全部入っているのかなと思ったけれど残念ながら2曲だけで、かの有名な"Oh, Lady Be Good"と"Shoe Shine Boy"。Shoe.. の方だけ知らなかった。他に持ってなかったのはBillie Holidayとやっている録音ですが、これはBillieの初期のアルバムには入っているのでそれほど珍しくない様ですね。残りではCount Basie Sextetの曲が一曲が新しいのと、他はBasieの初期の録音にカブってました。あとは1939年以降になるので、目新しいのはありませんでした。Kansasものの録音は確かに少ないですね。これまでも随分とダブってしまった録音が多いようです。


    2006-02-24 音楽

    Blind Blakeblake

    この辺の人になるとGtな人にはおなじみでしょうから、いまさら何だという感じなのですが。とりあえずベスト盤を購入1926年〜1930年の録音。かなりの数の録音を残した、Ma RaineyとのセッションなどもあるBlues/Gtの世界では有名な人ですね。

    事情としてはRace Recordの最初は人気のあるボードビルのシンガーから録音が始まり、同じく人気のある女性BluesシンガーやNew Orleans Jazzの録音が行われ、少し遅れてRural Bluesの様な地味な方の音楽が録音される様になったという経緯があります。 このサイトに簡潔にまとめたものが載ってます。

    Blind Blakeはブギウギギターというカテゴリの様ですが、やっぱBluesですよね。

    1926-27年の録音が聴いてみて、なんか変だなと感じたのですが、良く聴いてみると12小節の最初8小節は歌はBluesなのにギターのフレーズにストレートメジャーコードを使ったり短三度のBluesコード使ったり混ぜこぜが奇妙で面白かった。

    1928年の録音にClaのJohnny Doddsとシロホン(Jimmy Bertrand)の入った録音があって、面白いっ。この頃の録音で鍵盤系の音でのフレーズってあまり聞き取れないのですが、シロホンの音はかなりクリアに入っているのでBluesのフレーズを当時鍵盤でどう弾かれていたの参考になります。それほど変わった事していたのでは無い様です。短三度、減五度をブッつけるフレーズなのでまあ普段自分でやっている事と変わらない。路線としては間違ってないという事にしておこう。Jimmy Bertrandは後々まで活動を続けた人だそうで他にもLouis Armstrongや多数の録音に参加しているらしい。この3人による"Southbound Rag"は当時のCollective Improvisationの完成された形をクリアに残しています。これ聴かないといけないですよ。

    一応コンプリートのリンクだけこちら→Blind Blake


    2006-02-25 音楽

    Art Kassel kassel

    Buescherの広告より、SaxセクションがBuescherだそうで、購入。シカゴ在住のバンドリーダ兼Sax奏者です。30年間くらい活動していたそうです。"Kassels-In-The-Air"はバンド名です。一応Jazzという事になっていますが、まあ元祖ムード音楽/SweetMusicですね。

    ネットにある写真にTureToneと思われる楽器と一緒に写ったものがありました。若い時のBenny Goodman,Bud Freemanがこの楽団に入っていた事もあるそうです。このCDの録音は1929年〜1946年。

    編成が2Tp,2Tb,4Sax/Reeds+Rythm(Tuba付)という編成で初期はBassSaxが入っていました。必ずと言っていいほどボーカルが入ります。BallroomやHotelでの活動が多かった様です。超上品なDanceMusicです。聴いていると昔の映画を見てるみたいな気分になります。

    録音の音が良いですね。Kassel自身SaxプレイヤのためかSaxセクションの音の使いが上手いですね。特性を生かしています。Buescherの音色を聴くには丁度よいと思います。曲があんまり聴いた事ない曲ばかりなのですよね。知った曲一曲だけ、"What A Diff'rence A Day Made"が入ってます。スローでまあぁぁあまーいぃ。


    2006-02-26 音楽

    Race Records

    メモです:この本にも書いてありましたが、1920年代のRace Recordsのブームではまあ本当に、巷の音楽を手当たり次第に録音して行ってレコード化がなされた様です。それが売れたという事でもありますが、1930年代来恐慌以降は売るために音楽を作るという時代になっていったと、その本にはあります。なるほど。1920年代の録音は音は悪いし演奏も玉石混合ですが、聴いてホッとする面があります。音楽としては30年代以降の方が聴きやすいのですが。

    1920年代に残された録音は、いわば「あるがまま」の音楽だったのでしょう。その、作為の無いあるがままの音が音楽本来の形と考えます。メディア未発達の時代にそういった音が何だかの形で残ったという事はそれなりにラッキーだったという事です。んーもっとCD欲しいし聴きたいな・・・

    The Lester Young Story

    つづきですが、 Lester YoungのCDのライナーにLesterとHawkinsのセッションの話しが書いてあります。もちろん英語ですが、文章を読んだところKansas City Jazzの記述のまんまですね。メリー・ルーの話しもそのままです。ちょと違いは1933年にKansasに同じくFletcherの楽団がやってきた時にあった話しがあります。Lesterの出ている店の近くにFletcherの楽団がやって来てて休憩の時にFletscherの楽団へ遊びに行って、Hawkinsが休みで、Claのパートが空いているからLesterが混じって吹いて来たと。この話しは何処か別なところで聞いた記憶があります。それにしても1934-36年あたりの録音って無いのででしょうかね。。。


    2006-02-28 道具

    ketai

    ケータイ変えた

    ようやくケータイ変えた。何を今までというとその昔パソコン通信時代にNiftyの売りますコーナから非常に安価なTuka-Tokaiの携帯を買ったののが始まり。登録料がどうたらで1万以上取られた時代で、ある。当時Tuka系列の携帯が一番通話料が安かったので買ったのでした。Tuka-Tokyoとローミングできたのでまっったく問題なく使えていたけれど、機種変更の手続きが面倒で何年かに一度しか変更しませんでした。ケータイ歴10年くらいじゃないか、もしかして。番号ポータビリティが決まってからAUかVodaに変えようと思ってそのままにしておいたのでした。実際に始まるまで2年以上かかったよね確か。また同じEzwebのクセに最初メールアドレスの移管ができないとか、いろいろ不具合があったので延び延びになってたというわけ。

    機種は古いですよ。そんな最新型欲しくもないし。W31CA。せっかくだから着メロでも自分のオリジナルにしようかとしたのであるが、音楽フォーマットがmmfヤマハの規格とかいくつかのフォーマットしか対応しないらしい。

    一応Yamahaコンバータツールなどは 公開はされているのですが、やってみるとこれまた障害が多いでした。Garage Bandでループをaiffに書き出してコンバートさせたけれどここのツールは8Kサンプリングまでで、音は悪いし音量はコンバートして小さくなってしまって使い物になりません。他にFreeのコンバージョンツールも使ったけれどaiffの変換エラーやaiffのファイルを認識しない(Carbonアプリなのでファイルタイプの認識で間違っていると思われる)とかで同じく使えませんでした。

    MIDIデータからなら作成できるかと、Band In a BoxのMIDIファイルを読込ませたけれど必要な情報が無い(コントロールコードとか要る)のでこれもそのままではダメ。脈がありそうなのはMIDIファイルデータのプレ加工をして着メロを作成するのが良いかと思われます。

    Windows対応のツールがあるのでまあ暇をみてボチボチと試そうかと思います。

    iSync対応なのでiSyncでスケジュールが持ち歩けるのがいくらか便利か。しかし、携帯シンクではmidiSDとの間のデータ転送ができないのでこれも不便ですね。必要なものはネットでダウンしろというコンセプトらしい。パケット代がかかりますね。高機能化はよいけれど、増々クローズ化してつまらないキカイになって行ってます。携帯の進化はどっか間違っていますよね。

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    Pelon [You're a real deep thrknei. Thanks for sharing. ]


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