Bud Freemanの古い録音をもっと聴きたくて捜したのですが、amazonなどでも在庫切れが多い様で中々無いものです。その中からこれはちょと珍しいV-DiskからのコルネットのMuggsy Spainerとのコンプリートセッション。V-Diskとは1940年代のレコードストライキ中に軍の要請で作成されたレコードです。詳しくはこちらを→V-Disk
このCDには1944年10月の録音が20曲、1945年10月が4曲、納められています。コルネットのSpainerってあれっ、シカゴJazz楽派(?)のAustin High Gangの一人でした。忘れてた。CDの方ではSpanierの方がリーダー扱いが多いですね。1944年バンド名がMuggsy Spainer& His V-Disk All Starts etc. 1945年だけがBud Freemanリーダ名です。
主にTp,Ten,Tb,Claの4管構成で、他にPeeWeeRussell,Peanuts Hucko等も入っています。最初の5曲1944年10月17日の録音はFreeman は入っていなくて、変わりにTenor : Boomie Richmond という人が入ってまして、この人結構良いです。同じくシカゴ系の人らしいですが、あまり有名ではないらしい。検索しても詳しくは出て来ませんで、allmusicにも出ていませんで、セッションプレイヤ?らしいです。
で、Bud Freeman、良いですねぇ。音楽としてもSwing色とNewOrleansスタイルのCollective Improvisationの両方を備えたスタイルで、一番良い時期ですねえ。1944年と1945年では録音の時期が1年違うので、レコーディングの音も楽器の音も随分異なって来ています。1944年のFreemanはファットで優しい音色なのですが、1945年はモダンな音色になっています。
残念なのは1944年の録音は意外と音が悪い・・・ソロはきれいに取れていますが楽器が重なると歪んで来るので、どうも録音の時にサチってしまっている様ですね。
文責:ためすけ後藤
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