BenedictoとPixinguinhaは供にブラジル音楽の始祖といわれています。いづれもChoroの作曲・演奏家でこの2人の演奏が入っています。録音は1946年から1950年までの12曲が納められており、以前LPで復刻されたもののCD版の様です。
BenedictoはFluteプレイヤで、1903-1958年。PixinguinhaはSaxとClarinetプレイヤで1897-1973年。Jazzの世界で言えばNewrleans時代生まれのベテランプレイヤが戦後間もなくに残した録音と言えるでしょうか。Choroの原型に近いものが聴けるのではないかと思います。残念な事に解説がポルトガル語の様で全然読めません。編成はFluta,SaxにGuiterかCavaquinho,Pandiero、の様です。フロントが2人なわけですが、一人(主にFlauta)がメインのメロディにSax(Tenor)がオブリガートを付ける感じです。処どころにシカケがあってフィルを入れたりするのですが、このオブリガートがどうも即興の様な、でも通して吹きっぱなし。フレーズ構成が完璧なので何だか分からなくなってしまった。様はリズムがChoroでも音楽の作りはCollective Improvisatinなのでしょうかね。。。どうもこの辺りの事になるとネットでも出て来ない様で、日本語で読めるページでは http://www.choro-flauta.com/ あたりが一番詳しい様ですが譜面によって構成された音楽だという書き方しかされてない様です。結構ナゾ。
それで、Pixinguinhaの音ですが1950年という時期のTenorにしては非常に穏やかな音です。音楽の性格にもよるでしょうがBopの様な音は使いません。また使っている楽器ですが、写真分かりづらいのですが、ネック形状とライザの位置からCONNらしく、光の反射の具合からサテンシルバーの様に見えます。
Choroの音楽性とSaxの音色を考えるとMarkVIで吠えたりしたら台無しでしょうね。やはりOldモデルの楽器でないといけないと考えられます。C-Melodyあたりを使っても合う様な気がしますが、そういう録音は無いのでしょうかね。。。自分でやってみたいとも思いますが。
文責:ためすけ後藤
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はじめまして。私も古いジャズが好きで、いつも興味深く読ませていただいています。
ピシンギーニャ&ベネジート・ラセルダの共演は、『ショーロの聖典』(ライス・レコード)という日本盤CDが出ています。29曲収録されています。田中勝則氏による詳細なライナーがついていて、そこに、Tamesuke様の疑問にある程度、ヒントになるようなことが書かれている気がします(もうご存知であれば、申し訳ありません)。
ピシンギーニャの単独盤もあるようです。
情報ありがとうございます。日本盤については良く知りませんでした。価格のためどうしても輸入盤ばかり買ってしまいます。確かにライナーは日本盤の方がよいですよね。今度捜してみます。