LesterYoungの非常に著名なアルバム。みんな知らないAmazonでも手に入らない様なものばかり聴かないでもう少し一般的な(?)なのも聴こうと思って購入。これはネットでも各方面でもSwingJurnalでも評判のアルバムなのですが、昔喫茶店などで聴いたはずなのだけど覚えてないのです。
さて、再度気分を変えて聴いてみました。で、感想、、、、あまり良くない。何がというとLesterの音、楽器鳴ってません。CDは日本語盤で解説が油井正一さん。ライナー日付が1981/9。油井さんはLesterは良く聴いているので分かるはずなのですが、、、81年はまだLPレコードの時代です。さすがに提灯記事にはなってないのですが、どうも本当の事が書けなかったんではないかと勘ぐってしまいます。録音は1956年1月13日とLesterYoung最晩年の録音。テディ・ウィルソン、ジーン・ラミー、ジョー・ジョーンズ、という往年のSwingプレイヤの演奏なので全体には演奏は悪くはないですが。曲は7曲で、UptempoはAll Of Me の一曲だけであとはSlowとMidium。元の米版LPには6曲だったそうで、日本語盤では追加一曲の計7曲入っています。
Teddyのピアノは置いておいて、Lesterに着目しますと、大体曲の出だしは良いのですが、進むにつれて、あのSax吹きなら分かるはずの、アンブッシャがコントロール出来なくなったときのノイズが頻繁に出て来ます。フレージングもあのLester節が頻繁に出て来ますが、本当に唄っている時のLesterはあのフレーズは出て来ないのです。Pres and Ladyではあのレスター節は殆ど聴きません。調子悪いのを無理して吹いている様ににしか聴こえませんでした。
CD中で一番良かったのは追加トラックの"Pres Returns"、Bluesでした。だだ他の曲はSwingのスタンダードナンバ等なので、明らかに初回のLPではプロデューサの意図によって外された(知らない曲だから)のではないかと考えられます。LesterとTeddyが演奏しているということで意味がある録音ではありますが、1940年代あたりの録音と比べるたらどうしても「作られた」って感じがしちゃいますよね。
文責:ためすけ後藤
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