4枚組CD。1920年代のNew Orleans Jazzを集めたもの。何でこういうのを仕入れたかと、実は手持CDとダブっている事は確かなのですが、redhotjazzのサイトを見ると気付くのですが、1920年代の録音の中にはリーダ名で録音されて、そのリーダが後々まで録音を続けている場合もありますが、中には、Bandの記録だけが残っていてメンバーが不明だったりリーダがいてもその後何も記録が無い様な録音も沢山あります。http://www.redhotjazz.com/bands.html というか、そういうもののが多いのでは?思えるくらいです。この辺りの録音も同様なものですが、おそらくそういった中に当時の音楽のナマの姿があるのではないかと考えて聴いてみました。中にはFreddie Keppardなどダブっているのもあるのですが、初期の録音の中には別には興味深いものがあります。
Disk1にはNew Orleansの"Original Tuxedo Jazz Band"(1925-1927),"Louis Dumane's Jazzola Eight"(1927),"Jones and Colling Astoria Hot Eight"(1929)三種類の楽団の演奏が納められています。録音は1925-1929年New Orleansです。ChicagoやNew Yorkではないという処がミソでしょう。
"Original Tuxedo Jazz Band"はコルネットのOscar Celestin がリーダでCornet,Cla,Tb,Sax,Piano,Banjo,Bass,Drum というにぎやかな編成。時代と場所から考えてChicagoへ移ったMusicianよりもNewOrleansJazzの原型に近いと思われるのですが、さて。
音楽は全般に”にぎやか”または騒々しい、です。全体に構成は決まっている様ですがHot Fiveなどよりー管多いにもかかわらず全楽器はほぼ吹き通し、ほぼImproviseしっぱなしの感があります。大方の感じは1923年録音のKing Oliverに似ていますが、Tboneもスライド奏法でメロディの邪魔をしないように・・・などという配慮はないらしい吹き方してます。本当の集団即興で粗っぽくミストーンを怖れず躊躇無く吹きまくっているという感じ。リズムこそ違うけれど、後のJumpBluesにメンタリティは近いと思います。なるほどChicagoに渡った人たちの方が音楽の完成度は高い、けれどこちらの方がBlackMusicの原型に近いものと感じます。
文責:ためすけ後藤
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