以前紹介Kansas City Jazzの翻訳者 湯川新さんの著作。こちらは翻訳ではありません。オリジナルです。Bluesについての研究?書。ためになったのはBluesを音ではなく歌詞の内容の視点から論じている点です。わーけもわからずBluesやったり歌うたったり(私はうたいませんが)している者からすると歌詞の内容をしっかり理解して解説してくれるのは大変ありがたい限りです。 Blues特有の言い回しやイディオム、スラングなど、勉強になりました。
対象としているのが大方1920年代のBluesですが、Mamie Smith等のボードビルの歌ではなくMa RaineyやBessie Smith、それとRural Bluesを主に取り上げています。対象となっているのがSPレコード以降の音源の様でして、それ以前の時代については譜面として出版されたティンパンアレー系のSheet Musicを取り上げています。また lucille boganは入っていません。発行が1988年です。もしかしてそれほどSP盤の復刻も進んでいなかったりSP以前鑞管レコード時代の音源はまだ手に入らなかったりしましたか?このあたりの時代も対象にしてくれたらもっと面白かったのにと思います。
他にもBluesの旋律の特徴を分析した説の紹介などもあり、かなり興味深いと思います。そんな高くないし、お薦めします。→ブルース
文責:ためすけ後藤
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