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OldなJazzのルーズな日々


2006-01-26 音楽

考察:Bluenote

Blutenoteの三度音程は何故低い?は音楽界長年のナゾで、未だに諸説あり結論付けてられていません。以前紹介の書籍ではBluesを旋律的音楽と位置づけていまして、私もBluesは旋律主体の音楽であると考えます。だから、三度、七度、減五度は根拠をメロディの中の相対的な音関係として捉えるべきだと考えます。純正調三度の音程はBluesnoteの参考とは考えないのですが、それではピタゴラス音階が参考になるかというとこれも中々??です。単旋律音楽がピタゴラス音階で演奏されていたと、明言できるのはその国その時代で音階を作る元となる楽器と楽器の構造が記録として残されていて分かる場合に限ります。1900年代、すでにそこにある近代西洋楽器の上で演奏されたBluesのBluenoteがわざわざ鍵盤上に無い音を求めた理由もやはりナゾです。Bluesの成立過程でどんな楽器が元になっていたかも厳密には検証不能なので、こうなるとBluesnoteの起源をアフリカ音楽に遡っていってしまうのもしょうが無いかもしれません。

結局の処「分からん」で終わっちゃうのですが、ここでは音楽の基本に戻って、表現の上で「欲しい音」があって、それがBluenoteだと素直に考えましょう。そして実際の「音」はMa RaineyやBessie Smithの歌の中ですでに提示されている。だからRaineyやBessieの歌を良く聴けばよい。その歌を聴いてエッセンスとしてのBluesを感じ取ればよろしいかと。すべての音源を聴いたわけではないけれど(捜すと後から後から山ほど出て来る)残っているこの2人の様な歌唱法を持った歌はそれ以前には音源として残っていない様です。同時代の他のシンガーの音源も多数残ってはありますが、も少しストレートな歌い方なので、やはりこの2人が一番Bluesのルーツに近い音楽だと判断して良いかと思います。

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