1936-1940年のBenny Carterです。Vol.1の終わり1936年からCarterはヨーロッパへ遠征していたのでした。この時代はヨーロッパは結構不安定な時期だったのに、よく行っていたな。。。
1936年はイギリスでBBC放送の録音等をやっていた様で、その後コペンハーゲンへ行って、またロンドンに戻ったりします。1937年はオランダで、1938年はフランスで活動しています。大体地元ヨーロッパのMusician と録音しています。イギリスでは最初カルテット、次に3管編成のBigBand、オランダでも地元Musicianを率いてたらしいBigBandで録音を残しています。Altoの他にClaやTpet等も吹いていますね。面白い事に、オランダDen Haggの録音の8人編成のバンドの中にColeman Hawkinsが混じっています。えーこのHawkinsはヨイですよ。CarterのAltoも良く歌っていてこの時期のCarterは個人的に好きです。次のフランスでは同じく8人編成ですが、今度はジャンゴ・ラインハルトが入っています。この録音も貴重かも。スタイルはやや古い感じですがOldなSwingで良い感じです。
1939年にアメリカへ戻って以降New Yorkでの活動に戻ります。全体にヨーロッパでの録音の方がリラックスしていてヨイ感じがします。同じ曲"When Lights Are Low"がLondonとNew Yorkで録音されていますが、スタイルがまったーく違う。London版はスローなバラードでロマンティックに歌い上げていますがNewYorkでは一転アップテンポで豪華にSwingしています。音色も違います。もしかしてヨーロッパのMusicianの技量の差もあるのか?とも考えられますが、個人的にはCarterの音は柔らかいのが本来の音だと思うので、Altoの音色を生かした落ち着いたアレンジでのSwingを聴かせてもらいたいなと思いました。
文責:ためすけ後藤
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