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OldなJazzのルーズな日々


2005-12-08 音楽

Mamie Smith Complete Vol.2 mamie

Mamie Smith コンプリートのVol.2 1921 Aug - 1922 May の期間の録音が納められています。全24曲ですが、Vol.1に続き一年に満たない間に重複テイク無しの24曲ですから、すごいペースですね。本当に人気あったわけですね。

そんなわけで、Vol.1の頃から時間も経っていません。ので、音楽としてはまあ殆ど同じ。(^^;)

バックのバンド編成がいくぶん大きくなったかな、という感じもありますが、CDのノートでは最初の頃の録音"Her Jazz Band"はほぼメンバー全員名前unknowだそうです。なんといいかげん。(^^;)

CDの後半のトラック1921年9月の録音から少しづつメンバーの名前が記録される様になって、その中に若い日のColeman Hawkinsがいます。この時はAltoですが。

1920年代から言える事ですが、当時のボードビルスタイルの音楽なわけですが、一応アレンジらしき細工はあるらしいものの、殆どヘッドアレンジか、または譜面通りにやってないか、えらーいユルい演奏ばかりです。Collective Improvisationの要素が強く好き勝手に音出している感じがあり締まった処が無いのです。この点は同時代のLucille Hegaminとの音楽と随分違っていまして、注目すべき事だと思います。

この辺りの録音で変な点は、音が悪い上に、バスドラムが入っていませんので、何かリズムに芯がかけている様に聴こえる事です。この時代はまだラッパからのダイレクトカッティンング録音の為にバスドラムの様な低音が強い楽器は使えず、リズムを取るのにウッドブロックなどを使っているので仕方ないのですが、他の楽器のフレージングを聴くとこのMamie SmithのバンドについてはKing Oliverの様な「正当」なクレオール/New Orleansスタイルではないリズム感・・・むしろKansas City風な匂いのするリズムだと感じられました。

ところで、何曲か針トビした録音がありますね。(^^;;;)

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