★ Lost Sounds 1890-1919
以前紹介しました
1890年代の録音 に関連する書籍です。1890sでも取り上げられていた初期の鑞管レコードによる録音の歴史で、その中で黒人アーティストによる録音とそれら人々の生い立ち等について調査をしてまとめあげています。世界最初のブルースシンガーGeorge W. Johnsonの他、コーラスグループ(クアルテットと呼んでいます)、黒人の漫談、漫才、海外遠征した黒人のブラスバンド、初期のJazzバンド、等々様々なアーティスト・エンターティナーたちが発明されたばかりの鑞管レコードで多量の録音を残していたという事実が事細かにかかれています。(残念ながら全部ちゃんとは読めてません。殆ど読み飛ばし状態。。。^^;)
この本を読んで分かった事で簡単な事でもあるのですが、1890年代あたりはラジオも無く、映画も普及していない(あっても映像だけで音はまだ入ってない)おおよそメディアというものが全く無い時代で、「音を運ぶ」事ができる媒体はWax Cylinderだけしかなかったので、実はかなりの数のレコードが作られていたという事だそうです。
当然この頃のレコードは高価でもあり、家庭で楽しむ様な用途ではなかった様ですが、お店、ラウンジ等人の集まる場所でジュークボックス的に使われる形で普及していたそうです。そういった用途に、すでにその当時からに黒人エンターティナーが人気を得て、活躍をしていたというお話しです。写真に写っているクラリネットを3本くわえているいる人は世界最初のJazz Clarinetの名人だそうです。
この書籍に取り上げられた音源は別途CD化されており、実際に耳にする事もできるのですが、まだamazonでは入って来てない様ですね。。。残念。とりあえず検索リンクだけ作っておきますー>
LostSounds