音楽の世界では歴史的名著としてその筋では知られていました。絶版になって久しく手に入らなかったのですが、昨年復刻されたそうです。これは復刻前の原著です。「技巧編」とあります。もう一冊基礎編に当たる、平均率の問題点と歴史的な数々の調律法と音楽の歴史・特徴について解説した巻があります。基礎編も持っていたのですが人に貸したら返ってこなくなってしまいました。
「技巧編」は様々な調律を実際にピアノに施すために必要な手順/テクニックについて解説してあります。どちらかというと本当の調律師の人に読んで貰う様な内容になってます。
調律の話となるといきなり「平均率か純正調か」と二律背反思考される場合が多いのですが、著者はその様な見方はしておりません。平均率の問題点も純正調の矛盾も含めて実際の音楽への応用と実践を通して調律の世界を綿密に検証しています。
この本では説明されてはいませんが、古典調律とBlue Noteの間にはきっとお互いの共通点があると思っているのですねぇ。でも実地での検証はできてないのですが・・・
ただ、著者はタイトルにもある通りゼロビート・・・それも2つの音程間の・・・にこだわるあまり、ビートどうしが互いに共鳴して中和されると言う事実を見落としている模様です。ピタゴラス長三和音を「何故かきれいに響くのは不思議だ」などと書いてます。ピタゴラス長三度は不協和音程ですが、ピタゴラス長三和音は協和和音なのですよ。みなさん。
平島さん自身の実験の中に答えがあるのに、本人は気付いてなかった様です、、、復刻版では解決したのかな。
検索リンクー>ゼロ・ビートの再発見
文責:ためすけ後藤
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> ピタゴラス長三度→不協和音程、ピタゴラス長三和音→協和和音
通りすがりの私が解説しましょう。ド→ソ、ソ→レ、レ→ラ、ラ→ミ、と完全5度音程で取り進んだド=ミは、旋律的には心地よいがハモるにはちょっと間隔が広い。これが「ピタゴラス長三度」。
基音ドの倍音を並べた音列に現れるミはドとしっくりハモるが、旋律的にはちょっと舌足らずに聞こえる。これが「ピタゴラス長三和音(の一度と長三度)」。
こんなところでいいですか。
ちょと違いますんで、また後程解説しておきます。。。