★ Six Brown Brothers
1920年のBuescherの広告。写真にあるのは1910年代からアメリカで非常に人気のあったと言われる、Sax-Unitで、Six Brown Brothersです。隣のCDはその1910年代からの録音を納めた復刻CDです。詳しくは
こちら あたりに載っていますが、厳密にはJazzではありません。しかしアメリカの音楽シーンではかなり重要と見られており、世界的にもユニークなユニットだったでしょう。1910年代というとアメリカCONN社がそれまで2つあったSaxのオクターブキーを改良して一つにして、機動性を高めた楽器を作った時期でもあります。その最新の楽器の能力を最大限に引き出したユニットではないかと思います。面白い格好をしていますが、当時人気のあったMusicalに出演していた時の衣装だそうです。CDのブクレットにも写真がありますが素顔は結構ハンサム揃いです。(^^)
CDの音は決して良いとはいえませんが、演奏は本当に見事!です。音程・ハーモニーともに完璧。マーチングバンドの様なラグタイムバンドの様な音楽ですが、この様なユニットのおかげでアメリカにSaxという楽器が根付いたのではないかと思われます。音のキレも良いですね。古いBuescherですが、ここまで出来るのかぁ、と感激してしまいました。編成も面白いです。BassSaxがかなり効果的に使われています。またBariton2本、Alto2本にTenor1本で高域と低域を充実させて中音をやや抜くというのはバランスの上でもなかなか理にかなっています。このCDはお勧めです。->
SixBrownBrothers