先ずはUPSで荷物が届いた。何だかというとこれはエレクトレット・コンデンサマイクのカプセルです。
★ TSB-165AというものでアメリカのThe "Alice" Microphoneというプロジェクトで使われているマイクユニット。 Alice Mic アメリカには自作マイクのコミュニティがありそこで幅広く使われているもので応用例が沢山あります。メーカーはJLIエレクトロニクス JLI 製造は中国のメーカですが評判は良い様です。RODEやBehringer,AudioTechnica,AKGなどでも使われているメーカーだそうです。
このユニットを使ってオリジナルマイクを作ってみようというも目論みです。先ずこれをBehringerC1のユニットの代わりに使ってみました。オリジナルC1より僅かに外径が大きいです。C1カプセルのハウジングは合わないので銅線を巻いてとりあえず取り付け。サーキットの方は以前電源回りを補強したものを使いました。
★ 録音してみた処、レベルがまた一段と高い。電源の補強でゲインがあがったよりもさらに高いです。ユニットの規格を見るとレベル-45,+/-4 dBという事で大部出力に幅があるのでバラつきに寄るものかもしれません。
次にオリジナルマイクを作る事に。回路はAliceMicProjectの回路参考に作成しまして、最初ツェナーダイオードとか無いので抵抗分圧で。また1GΩの抵抗も無いのでSWダイオードを逆接続して替わりにしたり。回路図上にカップリングコンデンサの値が0.22μF,0.24μFとあるのは間違いではありませんで、FETのソース/ドレインではインピーダンスの違いから(と思う)伝達特性が異なっています。厳密に反転信号が出てないとSPICEのシミュレーションでは言っているのでそれに合わせて補正するためこの値になっています。実際にキャパシタの容量を測定して大きめの容量の方をソースカップリングに使います。
★ 回路図はSPICEエミュレータを使っているのでファンタム電源部分を含んでおります。こうする事で全体の特性がシミュレーションできます。初段FETには2SK117GRで設計。この位置には2SK170BLあたりが良く使われる様ですが入力容量の関係で117の方が良いのじゃない?という理由ですが。取り替えながら試したいので。FETとエミッタフォロアTrはソケットにしました。初段FETのソケット化はノイズに影響あるかなと思ったのですが結構大丈夫そうです。
実際に録音に使ってオリジナルC1との比較ではゲインも高いのと確かに分解能は優れています。しかし全体に音が硬いのでした。。。これは手配線なのでハンダ付け時の電解コンデンサへの加熱はどうしても長くなってしまう様で手配線の時はエージングにはしばらく時間をかけなければならない気がします。サーキットを作った後でマイクユニットを取り付けずに通電だけ2、3日すると良いのかもしれません。とりあえずの始めてのオリジナルマイクとしてはイケそうな感じなのでFET,Trを交換したりして詰めて行きたいと思います。
文責:ためすけ後藤
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これままた大量に買い付けましたね。
最近こりまくっていますね。
他のサイズもあるのでそっちも欲しいのです。。