M-Audio NOVA 分解して基板をよく見ると実装されてない部品・パターンがあります。余っている基板の入出力端子も何本もあり、何か回路かまたはオプションが付く様です。おそらく減衰パッドやローカットフィルタの為のパターンだと考えられます。M-Audioには良く似たトランス式レコーディングマイクが何種類か出ていますから基板は兼用しているかもしれません。
さてNovaの回路では信号系のカップリングが3カ所ありまして マイクカプセル-[フィルム1000p]->初段FET,初段FET-[電解 4.7μ]->エミッタフォロア,エミッタフォロア-[電解 10μ]->出力トランス となります。初段FETのゲインは20倍くらい。元の回路に沿って同容量の電解コンを入換えてみて試してみたところゲインは上がりヌケは良くなりました。しかし高域が物足りない感じがしたので初段FET->エミッタフォロアのカップリングにフィルムコンデンサ ECQV2.2μFを使ってみた。高域がハッキリした感じはあるのですが、何か音域によって音がイタい。。。特にテナー、オクターブ上のA,Bb,B辺りが痛い。
音が痛いのは何処かで歪みが発生しているものと考えて最初にカプセル->FETの処をスチロールコンデンサに取り替え。少し改善された様だけれれどまだ少し痛い感じする。2カ所のカップリングのコンデンサを容量・種類を電解,OS,タンタル,フィルム等取り替えてテストしてみました。とりあえず落ち着いたのが写真2の組み合わせ。見えないですが初段OSコンの裏側に0.1μFのフィルムコンニッセイMMTとトランスカップリング電解の裏側に6800pのスチコンが入っています。OS-CONはカップリングには使えないが通説・メーカ指定になってますがこれはハンダの熱で漏れ電流が増加易くてDCで修復が出来ないので使えないという特性が理由です。しかしコンデンサマイクの信号系は回路の性格上常にDC10V程度がかかっています。アンプ等オーディオ回路に自作でOS-CON利用例はあるので使えるものと考えています。
OS-CONの利用で音的にはナチュラルですっきりしたものになったと思いますが高域の物足りなさがありそれを補完するためにフィルムコン等を入れてましたが、コンデンサ一個で音が大幅に変わるのでカップリングが3カ所は調整がだいぶ面倒です。初段FETまでのカップリングとトランスへのカップリングは仕方ないとして2段目のカップリングは外せないか?と考えたのですがこれはイケそうです。実際AKGの製品にはこの位置のカップリング無しの回路例が見つかったので参考にして次は回路を見直しして行く事にします。
文責:ためすけ後藤
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