お馴染みLouis Jordan & his Tympany Five。借りて聴いた事があるだけでちゃんとしたシリーズを持ってないので今回BOXで入手。
1908年、ミンストレルショーの一座の生まれで父親はMa Raineyとも共演のした事があるそうです。子供の頃からClarinetをはじめて14才から父親についてショーの仕事を始めてSaxはSoprano,C-Melo,Britonなど全部やってたそうな。その後あちこちのバンドで旅回りをして1930年代前半はClarence Williamsのセッションへも参加。1936年にChick Webbのバンドへ参加。筋金入りです。
Jordanが5人という小編成のTypany Fiveを始めたのが意外と早くて1938年、BiBandのSwingが全盛の時代。何でかなとギモンだったのですが、いきさつがおかしい。JordanはWebbが中々ワンマンだったためバンドから早く独立したいと思っていて、その為に自前でTimpmiを買って始めたそうです。その後1938年8月にWebbのバンドからクビになって始めたのがきっかけだったそうです。
始めたバンドのドラマーはWalter Martinという一緒にTimpaniを習っていたドラマーだったそうです。他にPiano,Tpetを加えて始めたのが最初のバンドで、その後レコーディング等のためにTenorとBassを加えて行きました。最初の録音のバンド名がTympany Five 、これは楽器のTimpaniのミススペルだったそうです。初レコーディングの日付が1938年12月なのでWebbのバンドをやめてからにしては動きが早いです。別に小編成を狙ったわけではなかった様子です。録音を聴くとちゃんとTimpaniも使ってます。
Louis Jordanの音楽は通して言える事ですが、非常にタイトで緻密なアレンジ/アンサンブルと楽しいVocalという取り合わせで本当に完成度が高いSwingです。たった5人でBigBandのイディオムを完璧に再現し、JordanのSoloもBenie Carter流儀の正統派のSwingで全く隙が無い。BluesとしてのアクとSwing感とエンターテーメント性が見事に組み合わされた音楽です。Jump/R&Bでありがちの荒削りな面も無い。アレンジもJordanなのでしょうかね。Jazz屋からももっと評価されなきゃならないプレイヤですが。→Louis Jordan
文責:ためすけ後藤
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