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OldなJazzのルーズな日々


2006-10-28 音楽

Breaking Out Of New Orleans Vol.2 breakout

シリーズ2枚目。1923年から1927年の録音で収録されているのは"Sam Morgan's Jazz Band"(1927),"Piron's New Orleans Orchestra"(1923-25),"Red Onion Jazz Babies"(1924)の3つです、詳しくはredhotjazzにありますのでそちら見てもらうとして、比較して聴いてみると非常に面白いです。

"Sam Morgan's Jazz Band"は1927年という20年代後期ですがNewOrleansで活動しています。編成は2Tpet,1Tbone,2Reed,StringBassを含む4リズム。これもやや大きな編成ですが音楽的にはVol.1のOriginal Tuxedo Jazz Band,Tuxedo Orch.と同じ様な感じ。こちらの方がツッコミが控えめか。土着のNew Orleans Jazzという感じがします。収録されている曲の"Sing On"などはゴスペルそのものですね。Swing Low Sweet Chariot に似ている。

"Piron's New Orleans Orchestra"は1923年と比較的早い時期ですがNew Yorkで移ってそちらで活動でいいた楽団です。音楽的にはアレンジ/構成重視のImprovisationを控えた、Jazzというよりボードビルの音楽に聴こえてしまいます。New Orleans Jazzのスタイルの演奏は一部です。活動がNew YorkのBallroomだったそうなので、ダンスミュージックだったと思われます。リーダのArmand PironはClarence Williamsや"Original Tuxedo Jazz Orchestra"にも在籍していた人だそうですが、CDタイトル通りに早々とBreking Out してNew Yorkへ渡ったという事らしい。録音の最後2トラックはNew Orleansの録音に戻り、この後楽団はNew Orleansのクラブや客船の楽団として活動して録音は残っていない様です。

"Red Onion Jazz Babies" はNew Yorkへ修行にやって来たLouis Armstrongが編成したバンドでPianoにLil,ClaにBuster Baileyなど参加したゴリゴリ?のNew Orleans Jazzです。Cornet,Tbone,Cla,Piano,Banjoの5人+1or2の編成で、Hot Fiveの前身とも言えるバンドでしょうか。4トラック収録されています。一曲、Sidney Beche、Alberta Hunterのはいったテイク"Cake Walking Babies "がありますがこれは前に聴いたDocmentレコードのAlberta Hunterに入っているものと同じ。

全般聴いての感想。やはりNew Orleans土着のJazzはユルい。Collective Improvisationのツッコミが多く全体の響きがやや乱雑。この辺はまた別な録音も聴きながら比較して行きます。

個人的にお勧め→Breakig Out

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