Lester Youngが手本としたFrankie Trumbauerの録音。このCDには23曲納められていますが、大体がC-Melody-Saxによる演奏。1923年から1929年で、1923年は1曲、1924年2曲、1925年4曲、1926年が無くて、1927年2曲、1928年5曲、1929年9曲。このシリーズはVol.3までありますが、Tramの活動はもっと広範囲に渡っているので1928年以前の録音があまり入ってない理由がやや不明です。ジャケットの写真はかなり若い頃だと思います。写真の楽器はコントラバスSaxですね。
1929年の5/15までの演奏は自分のバンドではなく他のレギュラーの頃のRed NicholesやPaul Whitemanなどのバンドで入っています。
面白いところで2、3曲目は1925年録音で、Eddie CondonのバンドでComb Kazooやってたレッドマッケンジーが普通のKazooと二重奏(!)でやっているバンド。他にはBanjoの計4人編成。これは本当に冗談みたいな録音。この頃から変な事やっていたのですね。それにしても顔広い人です、マッケンジーは。
1927年はRed Nicholes Stompersで入っています。ここではC-Melody ではなくAltoの様です。他にGlen Miller:Tb,Pee Wee Russell:Cla 等がメンバーに入っています。
1927年〜1929年はPaul Whitemanの楽団です。この楽団、人数多い。。。リードセクションが8人いて音からClaとFluteが持ち替えでなく単独で演奏している様です。CornetにBix,SaxにJimmy Doreyなどもいます。他にBassとTubaが別に入っていて、ストリングも4人、と随分と贅沢な楽団です。音楽は超Sweetで、Whitenmanは主にラジオ放送で稼いだ人です。音楽は古ーいMusicalの伴奏みたいな感じでしょうか。まあ、B級Jazzモドキと揶揄される所以でもあります。ソロはあまりありません。このCDではこれ以前までの録音の方がウン十倍もJazzしてます。
この後1929年にTrankie Trumbauer OrchestraとなってようやくJazzらしくなって上品なSwingという感じなってます。この頃の編成で興味深いのは Violinが入っていて、ジャンゴに影響を与えたと言われるJoe Venutiが、GtにEddie Langが入っていますね。Tramのソロは少ししか入ってないのですが、ところどころでコンテンポラリなフレーズが聴けます。
Trumbauerは1920年代もっと沢山の録音残しています。このシリーズがどういうコンセプトで選曲されたのか不明なのですが、同年代の音源についてはまた後程。
文責:ためすけ後藤
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