これもBoxで曲が多いので一枚目から。Pre-Swingからモダンまで生きた人です。
Cab Callowayとは違って、生涯スタイルを変え続けて生きて行った人です。1907年New York生まれ、最初はDuke Elington楽団のBubber Mileyの影響でTrumpetをやったそうで、その後にTrombone,Cla,Saxと結構何でもやる人です。生まれがNew Yorkだけに音楽的には恵まれていた様で10代からステージに立って仕事したそうです。
Vol1の録音は1930年〜1936年、大不況の真っ中から景気が持ち直すあたりの時期です。それまでCarterはFletcher Hendersonのバンドに参加したり自己のバンドを率いたりいろいろ活動していました。1930年12月の5曲の録音は"Chocolate Dandies"というレコード作成のための3管ユニットでテナーがColeman Hawkins。音楽の感じはHenry Red Allenのバンドに似てます。その後飛んで1933年の録音になりこの時点でCaterのバンドになってリーダーBenny Carterに 2Reed,2Tp, 2Tbプラスリズム。このテナーはChu Berry。
他にChu Berryを入れた"Chocolate Dandies"と、一曲だけ"Spike Hughes and his Negro Orchestra"というHenry 'Red' AllenにColemanとChu Beryが一緒に入っているユニットがあるのですが、何故かメンバー表にないFluteが入ってます。CarterのバンドリストにあるWayman Carverの様ですが、これはライナーの書き間違えですね。この人はJazz Fluteの歴史で2番目に出て来たソリストではないかなと思います。Chick Webbにも参加しているので要チェックです。
全体の感じとしてはSwingしてよいですね。アレンジはCarter自身の様です。Don Redman的ですが、Saxセクションよりブラスのフレーズを全面に出す感じが強い。それとSaxセクションの音にSweetnessよりブラスに対向できる張りのある音を求めている様です。Carterの楽器もずっとCONNを使っています。まあ演奏する場によるのではないかと思います。
文責:ためすけ後藤
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