おなじみSweetな音で有名なBuescher使いのJohnny Hodgesおじさんです。クドいベンディングがたまらんという人もいるでしょう。ソロイストとしてもすごい人なのでBigBandやコンボではガンガンにソロしているのですが、ここでは全編バラードばかり。コッテリHodges節を聞かせてくれます。
はっきりってイージーリスニングの典型で、adlib一切無しのメローメローな録音です。ここまで来るともうJazzじゃないよねって感じですが。Hodgesの音そのものを聴くには丁度良いでしょう。
一緒にやっているのが Lawrence WelkとHis Orchestra. これまたムードオーケストラの典型なのですがこのオケのSaxSectionは全部Buescherであると、昔の広告にありました。Lawrenceさんは日本では知られてない人ですがアメリカでは人気者であったと思われます。ドイツ生まれの生粋のドイツ人でアメリカに流れて来てラジオ番組から有名になって行ったという変わった経歴の持ち主です。実際こういうコンセプトの音楽にBuescherの音は最適でもあります。まあちょっとやり過ぎ?という感じはありますが。
Hodgesの楽器はBuescherですが、どのシリーズを使っているかはあまりハッキリしていません。このCDの写真はコンサートか何かのスナップなので、この楽器で録音されたかどうかは不明です。また、この写真、ベル・キーの形状、うっすら見える彫刻から400シリーズのTopHat&Caneの様なのですが、ネックがアンダースラグではないので、普通のTopHatでは無い様です。。。。特注なのかな。これまたナゾです。
文責:ためすけ後藤
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