BEHRINGER XENYX 802 を改造したのでメモっておきます。
小型アナログミキサに付いているAUX sendは主にエフェクト用途の為に付いているのでポストフェーダになっています。プリフェーダでmoniter用途に使われるAUX sendが付いているのはBEHRINGERでは1202 以降の機種かEURORACKの1002Bシリーズに限られている様です。他のメーカも同じ様な感じ。ディスコンになってしまったTapcoのBlend6等はむしろ変わり種と言えます。
自宅でGarageBandを使って練習録音するのにはUSBインターフェースを通してMacからのOutputを聴きながらマイクからの音を録音してMac上でMixさせるのでミキサー上のEffect Sendは不要。とにかくモニタだけできれば良いのですが、それに適したアナログミキサは無いというわけです。802のブロック図をまじまじ見て、結線変えればどうにかなりそうではないかと考え。乱暴だけどXENYX 802を改造してプリフェーダAuxSendにしてモニタ出力化をやってみました。
先ず802を分解。ボリュームつまみと筐体のネジを外せば基盤だけそっくり取り出せます。二層基盤の様で、表面に機構部品、裏面にオペアンプ等が取り付けられています。基盤シルク上に部品ナンバの他抵抗値まで丁寧に書いてあるので大変分かり易いです。
テスターで回路追いかけてオペアンプの出力端などの配線を見てみると、まあ回路的には非常にシンプルでそんな面倒な事はしていない。(このサイズでは当たり前か)基本的にオペアンプのoutputにカップリングコンデンサ(電解だ)を介して抵抗ミックスで数珠つなぎしているだけの様で改造は可能ぽい。AUXボリュームの中点はすぐに分かるので中点につながる配線から信号を回してくればOK。
最初にch 5/6 ,3/4の方から IC12 , IC13がイコライザの回路でその隣にAuxVRの中点があります。この中点から下に配線がのびてR155-R154 or R156-R157 のチップ抵抗がありその先にフェーダoutにつながっているらしい。このチップ抵抗を外して、IC12,13のすぐ下にある2個の四角いランドがイコライザからのカップリングコンデンサ出力側とVR中点を抵抗ミックスします。配線が近過ぎで結構面倒です。1/4wでは大き過ぎですね。芋半田になってしまった。1/6wの抵抗が欲しかった。
CH1-2のマイクのラインはR115,R116の隣がVRの中点。配線が下へ伸びていて5.1Kの抵抗アレイ(R128,R127)を通してフェーダーOUTのVRにつながっているのでここへ来るパターンをカット。R115,R117のすぐ上のランドで四角いランドがマイク用イコライザのカップリングコンデンサ出力側なのでこのランドとVR中点を抵抗でバイパス。とりあえずステレオラインに合わせて10Kにしましたが、抵抗アレイの値からフェーダoutのレベルは違っているのかもしれないです。イコライザ回りの部品がステレオとマイクでは異なっているので実際の回路は大部違うのかもしれないです。
そんなわけでプリフェーダAuxが出来る様になりました。CH5/6のステレオラインへオーディオI/Fからの出力を接続し、802のRec OutとオーディオI/Fの入力を接続。Aux Sendはヘッドフォンアンプへ送ってモニタ、またはAux -> Rec In に戻してコントロールSWで切替えてモニタリングも出来ます。パソコン中心で録音するのには最適な環境になります。お勧めです。。。。
文責:ためすけ後藤
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