今年2009年はLester Young生誕100周年でもあります。Benny GoodmanはイベントがあったりCDや映画DVDの復刻があったりしましたが、Lesterについては何も無いんではないかと思います。ちと寂しいですね。これは1986年に発刊された音楽之友社のジャズマスターズシリーズ。大変珍しいLester Youngの伝記で英書では伝記は何冊か出ている様ですが、日本語訳されたのはこの書籍しかない様です。
LesterYoungという人はCharlie Parkerに影響を与えたの、Cool JazzやStan Getz,Zoot Simth,Scotto Hailton,Harry Allenがフォロワーだのとあるので変に神格化されて批評家に都合良く使いわれた感じがあります。まっとうに評価されていないアーティストの一人だと思われます。著者のDave GallyはSaxプレイヤでもあり、"Sax and Brass"の編纂にもかかわったという人です。Dabe Gally
記述に疑問もあります。Lesterが晩年に使っていた楽器がCONNではなくSlmer Balanced Aactionであると記載があるのですが、今残っているLesterの写真にSBAを使っている姿は一枚も見た事がありません。また、本の中の1952年当時の写真が二枚Dolnetを使っている写真が載っています。これも初めて見た。けれど本文に説明無し。。。Lesterの演奏は1941年を境にかなり変わって来ます。要は元気がなくなるのですが、その理由がこの著者も分からない、、、そうです。カウントベイシー楽団を辞めてその後急内向的な演奏になってしまいますが、そのあたりの理由も不明な様です。何でベイシーバンドを脱退したかもナゾ、二人とも理由について言葉を濁したままで未だに真相は分かってないみたいです。後期Lesterについては活動は継続しているものの、詳しい事は分からず1940年代の終わりからJATPや海外ツアーに何回も出かけているはずですがその辺の行動も詳しく触れられていません。この辺も残念です。友達も多いし愛されたアーティストですが色々な意味でナゾな人ではありますね。The Lester Young Story
文責:ためすけ後藤
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