10/5、10/7、10/8 と三連ライブにセッションと、前のリハから三週間くらいはドタバタの日々が続きました。
10/5、10/8はmysicoさんとBass山田直子さんのSuperSadisticSoulとのジョイント(要は前座ですが)10/7はAORセッション大会と怒濤の日々でありました。
今回AOR月刊、みたいな事になってまして、さすがバンド編成が多いと音色のブライトネスに不満が出てきます。リード/マウスピースのバリエーションはそんなにない。ので、今回リガチャに工夫をしていろいろ実験してみた次第です。
リガチャはリードに対して横方向に線で締めるのが基本であると考えています。これはBios Ligatureや結束バンドリガチャ、または今では入手不可能なSaxWorksのリガチャの特徴なのですが、Boisは良く鳴るのだけれどリードによってベストボジションが得られない、結束バンドはリードとの接触面がどうしても「帯」すなわち「面」になってしまうので、柔らかい表現には適しているが鳴りが押さえられる傾向があります。これは結束バンドの弱点でしょう。
同様のコンセプトのリガチャに
そこで今回Tシリーズも試してみました。金属で締める事で接触面は線に近くなり、金属の倍音効果もあるので良く鳴るし、ブライトな音色が得られます。これならOld Buescherでも結構いけそうです。ただし、Tシリーズも難点があって接触面が多いためかピアニシモが結束バンドにくらべて鳴らしづらい・・・リードの振動をどこかで妨げている感じがあります。
Tシリーズは原理的には優れていると考えられるので、ここで手作りしてみました。ホームセンタでワイヤを買ってきて自分で巻いてみたというわけ。試したのは1.6mmの銅線とステンレス線。これを密着して2−3巻き程度のリングを作ってリガチャにしてみたわけです。手製リングリガチャですが、結論から言うと非常に調子良いです。倍音も適度に増えて、ピアニシモも出しやすいです。おそらく幻のSaxWorksのリガチャに一番近いのではないかと思います。
難しいのは奇麗に丸くのが意外と技が要るのでした。歪んだ円ではリードの接触面が均一にならないのではめる度に鳴りが違ったりする。また1.6mmの銅線で3巻き程度では使っているうちに緩んでしまう事、ステンレス線は固くて細工が面倒な事。。。
試行錯誤を繰り返し、何本か作って銅のリングリガチャを本番で使いました。工作上の課題はあるけれど。2mmの銅線が近くのホームセンタにおいてなかったので素材探しもしなければならないですが、しばらくこの線で行きたいと思っています。
文責:ためすけ後藤
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