1994年の映画"RadioLand Murders"邦題が「笑撃生放送・ラジオ殺人事件」・・・邦題はちとあれですが。監督メル・スミス 制作/ストーリー ジョージ・ルーカス
内容はSwing全盛ラジオ全盛の1939年。シカゴにある新興ラジオ局"Radioland"が初めて放送した全国放送の最中に起こった殺人事件と犯人/謎解きをめぐるドタバタを描いたミステリー・コメディ。
何で映画をというと、"Don't Let Your Love Go Wrong"の録音を追跡していて、1934年にHenry Red Allen,Boswell Sisters,他にClaude Hopkins,Nat Gonellaの4グループが吹込んだ後しばらく録音無し、1947年にRed Norvo/Kay Starrの録音があった誰もカバーしてなくて、最後に録音されたのがこの映画の中のシーンだけ、らしいのです。Nat Gonellaなんて聞いた事ないミュージシャンで、これまたレアな人でLouis Armstrongに影響を受けたトランペッターだそうで、これはまた後程。
映画自体はとっても面白い。1939年Swing全盛ラジオ全盛時代の放送局の中の様子が面白おかしく描写されています。番組の間のコマーシャルのシーンとか笑っちゃいます。時代考証も結構正確な様でBigBandの楽器の数を当時の編成に合わせて揃えたりしていました。配役にクリストファーロイド、ローズマリークルーニー等いい役者出てます。"Don't Let Your Love Go Wrong"の演奏は女性3人組で ANDREWS SISTERSあたりがモデルか。いかにもCab Callowayみたいなシンガーが出て来てクレジットにもCalloway役と載ってたり、そういえば1939年はCallowayはChicagoにいたっけな。。。。色々シャレが利いていて、Swingイディオムたっぷりの映画で古Jazz好きにはたまりません。DVD化されてないのが残念です。コメディーではありますが、タイトルの"Radioland Murders"の意味は引っ掛けになっていまして、なるほど1939年というのはそういう時代でもあったかと改めて考えさせる内容になっています。機会があったら観てみて下さい。中古しか手に入りませんが→ラジオ殺人事件
文責:ためすけ後藤
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