NAXOSのFats WallerシリーズVol.2 で、Transcriptionsのタイトル。放送用の録音を納めたものです。Wallerの全曲CD集はありますが、放送用の音源は入ってないらしく、これは結構珍しいシリーズです。
放送用の録音らしく、Fats Wallerがところどろに解説を吹込んでいます。
ライナーによると全16トラックですべて一日で収録されたそうです。11トラックがバンド編成、5トラックがピアノソロとなっています。バンドの方は2HornによるQuintetで、リズムがJump Bluesぽいですね。当時のLouis Jordanと似た様な構成ですがFatsの方はピアノのリード感が強くHornが添え物的。Fatsのピアノはサエてますが、Sax,PetはJordan のTympai Fiveに比べると物足りないです。ピアノソロはバンドと対極で「クラシック〜」してます。Ellingtonのピアノもクラッシク的な面がありますがFatsのソロはBoogie Wooggie+正統的なPiano-Solo 奏法で「これでもかっ」というくらいクラシックスタイルを取り入れて全く芸風が違う。ちょとやりすぎじゃないの?と感じてしまうくらいです。収録曲はFats自身ヒットメーカでもあり、有名どころが並んでいます。Honeysuckle Rose,Ain't Misbehavin',Sweet Sue-Just You,Nagasaki,I'm Crazy 'bout My Baby,After You've Gone,Tea For Two,Poor Butterfly,St Louis Bluesなど。Soloはまあ良いとしてバンドの方はもちょとHornセクションがしっかりしていたらなぁ、と思います。Fats Waller 1939 Transcriptions
文責:ためすけ後藤
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