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OldなJazzのルーズな日々


2006-12-12 音楽

Fletcher Henderson 1924 henderson

Fletcher Henderson Orchestraの初期の録音。BlackSwanシリーズの後の時期になります。

1924年の5/21-8/29 までの録音で、Vol2という事はこの前にVol1分があるわけで、この年は随分沢山録音したのですね。。通してDon RedmanとColeman Hawkinsが入っています。Louis Armstrongがやってくる前です。編成は Cornet,Tb,Cla,Sax,の4管にPiano,Bnajo,Drum,時折BrassBass(Tuba?)を中心としています。音源はNewYorkの"Club Arabama"と"Roseland Ballroom"に出演した時代だとライナーにありあます。当時のNew Yorkのダンスホールミュージックの音楽なのでしょうね。スタイルとしてはNew OrlenasとRag TimeとVaudevilleの合いの子みないな感じです。リード系のソロはRedmanとHawkinが取りますがHawkinsが意外とBassSaxを演奏しています。alt にLonnie Brownが入る事もある、らしい。他にもどうもAltoのソロの時はRedmanでは無いらしい。RedmanはClaの方が良いですね、やぱり。後半4曲にアコーディオンみたいな音が聞こえるのですが、ライナーによればまたgoofusだそうです。変な事する人ですね。 写真こちら

Redmanお得意のBrass/Reedsの対比スタイルのアレンジはまだ影が薄いです。変拍子っぽいリズムとかの工夫は見られますが(にしてもRagTimeっぽいけれど)どうもRedmanが吹いている時代ではまだあの作風にはなってない(Donのせい?)のではないかと思われました。Fletcher OrchestraがあのスタイルになったのはLouis Armstrongが入ってからだ、というのはガンサーシェラーと油井氏の説です。確かに時代を追って聴くとその様に言えるのですが(だからLouisはスゴいんだ、というわけだが)アレンジの手法からいってReedセクションのアンサンブルがしっかりしてないとあの作風にはならんわけです。Clarinetの音色と音域でもあのスタイルにはならなくてAltoの音域が上手に使えないといけないアレンジなので、要はDonRedman一人がトップに居座っているうちはあのアレンジにはならなかったのではないかと考えられるのですが。さてどうなんでしょう。Classicシリーズではこの後1924-1925を1CDに入れてリリースしているのですが、この時点ではまだChicagoのJazzの方が高品質かもしれない、などと思う処もあります。

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