★ Clarence Williams
クアドロマニアのClarence Williams Clarence Williamsはコンプリート復刻版が手に入らなくて、これは2005年リリース。Clarenceの復刻版はCDにして10枚以上になるのでコンプリートってわけでは無いですが。収録されているのは1929年から1937年まで、後期の録音です。
手元のCDに結構ダブっているかと思ったけれど、先ずDisk1 1929年6月 - 1930年4月についてはダブっていません。同じ曲もあったけれど何とテイクが違う。Disk2 1930年5月 - 1931年2月はダブっていました。Disk3,4 は1934年6月-1937年7月でこれも丁度持ってない時期でした。
どういう意図で選曲されたのか?どうもセレクトしたみたいでもないし、、、たまたま目についたものを年代順に数揃えていっただけなのでしょうかね。
Disk1での演奏は、
Clarence Williams And His Jazz King
Clarence Williams' Washboard Band
Clarence Williams' Seven Gallon Jug Band
Clarence Williams Orchestra
Jimmy Johnson and Clarence Williams
といった名義で入っています。Washboard BandもJazz Kingも何回か録音ありますが、メンバはその度に変わります。Jazz Kingは5ピースから9ピースまでいろいろ。当時の感覚ではOrchestraと言っても良い編成です。SaxにRussel Procope、Don Redman、Ariville Harrisが参加、PianoにJames P.Johnsonが入ったり。Washboard bandもcornetが入ったりPianoにJames P.Johnsonが混じる事もあります。Seven Gallon Jug Bandはちょと面白い。肝心のJugはClarenceが演奏してます。
全体にNewOrleans風なのですが、とっても長閑な音楽です。時代は Louis Armstrong Hot Five/Sevenの少し後なわけですが、Louisの様に名人芸を聴かせるとかではなく、Jerry Roll Morton / Red Hot Papparsの様な「俺がJazzだ」という気合いでもない、自然体のJazzという感じが良いです。意外とこういう音楽ってありそうで無いんですよね。後のNewOrleansリバイバルも「これがホンマモンのNewOrleansだぁ」と結構無理してヒートアップして作っている感もありまして・・・まあその辺は後程。また、この時期のこのスタイルの音楽にしてはClarinetの出番が少なくてSaxがフィーチャーされています。Swing以前のスタイルのSaxってのは意外と録音として少ないので、面白いです。
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