★ Ben Pollack 1928-1938
ちょと珍しい処で、Ben Pollack。ジャケットにもありますがGlenn Miller,Benny Goodman,Jack teagarden,Jimmy Mcpartland, etc. 往年のSwingミュージシャンを育てた人でもあります。ベスト盤なので1928-1938年に渡っています。10年間ですから並べて聞くと面白いです。録音は1928,1929,1930,1933,1936,1937,1938年 ちょうど Pre-SwingからSwing全盛にかけての移り変わりが聴けます。編成は基本的に11ピースの楽団にストリングとTubaが入る15-16人編成。ストリングが入るところが当時のSweetのスタイルですが1928-1929年はWhiteman的なオーケストラ曲ですが、1928,1929年にBEN's Bad BoysとLousville Rythm Kingsの名前の編成を小さくしたバンドで当時のChicago Jazzの音楽をやっています。この辺が非常にJazz Manです。1930年前までは大きなオーケストラではSweet的、小さな編成でHotJazzをやっていまして、1933年からは活動がChicago移ってオーケストラでもSwing色の強い音楽になります。何となくEllington的なアレンジも聴けます。Glenn Miller、BennyGoodmanが参加していたのは1929年までですが、1933年はまだGoodmanがブレークするちょと前。実際には1930年初頭にはGoodmanの人気に関わらずSwingスタイルにシフトしていったと考えられます。
1936年以降はもっとSwing色が強くなりますが、何故かGoodmanに対向してかGoodmanではないけれど結構SweetなClaをフィーチャーした録音があります。1937,1938年は今度はLos Angelesで小編成のバンドを持って、そちらではさらに黒っぽいスタイルのJazzをやっています。2つの顔をもった人の様です。自分的には小編成の録音がよいと思います。
1933年の録音にとても音・演奏の良いTenorが入っているのですが、名前はEddie Miller。Glennの兄弟ではないらしい。allmusicによれば"had a beautiful tone on his tenor"、"solidly swinging player"と紹介されていて1980年代まで活動していた人。リーダアルバムは2枚くらいしかない様ですが、当時こういう隠れた逸材もいたのだなあ。
Ben Pollack