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OldなJazzのルーズな日々


2006-08-28 音楽

Buddy Johnson buddy

Buddy JohnsonとElla Johnsonのベスト。Bud JohnsonのCDと間違ってオークションから落札。まあいいか傾向似ているし。。。Buddy Johnsonは1941年から1950年代始めまで、Savoy Ballroomで活動したR&B,Jumpバンド・・・時代と活動場所からいってSwingのはずなのですが、何故かR&Bになってしまうのです。その辺の理由は実際に音楽を聴いてみるとよく分かります。このCDベスト版なので1941-1952年まで10年余の演奏が入っていまして、当時の音楽(特にBlackを中心とした)の変遷が分かって興味深いです。Buddyの楽団は1941年当初は9ピースのバンドでスタートしたそうですが後年、CDジャケットにありますが完全なフル編成のBigBandになります。

1941年からの演奏ではいきなりアンプを通したギター(Elmore Jamesのスチールギターらしい)のバッキングが聴こえて来ます。サウンド的にR&R,R&Bなのですね。ただHorn Sectionについては古いSwing時代に倣っていまして、"Boogie Woogie's Mother-In-Law"はギターのバッキングに非常にスタンダードなClarinetのソロという面白い取り合わせが聴けます。Tenorの演奏も非常に上品なSwingのフレーズです。この傾向は1940年代くらいは保たれている様です。1950年代に入ると編成が大きくなったのだと思います。サウンドが厚くなると同時ギターの音が段々前面に出て来ます。ソロの比重がHornからギターにシフトして行くのがわかります。それに応じてSaxのフレージングが正統派のSwingから露骨にブローするホンカースタイルが多くなります。リズムやメロディで乗せる音楽からパワーとビートで乗せる様になっているのが分かります。Jazzの世界はModernにシフトして行ってる頃ですが、逆に、こちらの世界は反対に粗野なクサい表現にシフトして来ているわけ。この辺りが分岐点だったらしい。この時期の話は以前紹介の本でもあります。そんなわけでBuddy JohnsonはBlues Man になって行くわけです。

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