1950年代にリリースされたTab Smithの録音の復刻。以前聴いたJump Timeの次の時期になります。1952年から1953年にかけての録音です。
スローバラードとJump系Bluesですが、特にスロー系のAltoの奏法はHodges真似のコテコテのBendingとクサい節回しばかりです。まあBluesはクサいものですが、このシリーズのTab Smithはどうもわざとらしい演奏にしか思えません。変なエコーエフェクトかかっているし。安物のピンク映画のバックに流れて来そうな音楽です。タイトルチューン"Ace High"、何曲かはTenorを吹いていますがTenorの方は非常にストレートに演奏していますので、Altoの奏法などはTab Smithがやりたかったのではなくてプロデューサーあたりからこうやれ、と作らされたレコードの様に思えます。一曲だけストレートにSwingしている録音"Closin' Time"があってこれは良い演奏なのですが、なんとunreleasedだそうです。時代からTabの様なプレイヤにとっては恵まれない時期だったのだろうなぁと考えてしまいます。
ところでジャケットの写真はアンダースラグのネックにマイクロチューナ付きでこちらはCONNの6Mあたりの様です。ただ写真の時代がちょと分からないのですが。CONNも使ってたという事ですね。
このシリーズのCDは1957年録音まであと3枚くらいあるらしいですが、ちょと聴いていて痛々しい面もありまして他の買うのは控えよう。でも後には良い演奏もあるのかな。
文責:ためすけ後藤
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