Teddy HillのOrchestraのコンプリート。Teddy Hillってだれ?ピアノのTeddy Willsonではありません。結構ミステリアスな人で、Luis Russellのバンドに入ってその後リーダとして活動期間がこの1935年〜1937年だけ、Savoy Ballroomに出演していましたが、引退してミントンハウスの経営をします。
このOrchestarでは若い頃のDizzy GillespieやChu Berry等が参加しています。Dizzyの最初のソロはこの時代のものだそうです。他にはTpet Roy Eldiridge、AltoにRussell Procopeらが入っています。演奏はTeddy Hill & NBC Orchestra名で放送された録音、1935年4トラック、1936年4トラック、1937年18トラック入っています。1937年が多いです。1935年Benny Goodmanの成功で、Swingが国中にブレイクするのがその少し後なので、曲の数からも本当に流行ったのだなぁと思われます。メンバーは殆ど変わらないで3年の短い間ですが、結構音楽的な変遷が聴き取れるのが面白い。1935年当時はSwingといいながらNew Orleansのテイストがまだあります。1936年から次第にSweet感とドライブ感の対比が大きくなり、ダンスを意識した曲構成になっている様です。ここでChu BerryのTenorが映えています。SlowではSweetに、Uptempoでドライブする切れの良いソロはとても良いです。TeddyはこのOrchestraを引き払ってNew York の Minton Houseの経営者となり、その後DizzyやParker等の若手を育てる役に回ります。この楽団でのDizzyとの関係がなければMintonのJamも無かったのではないか、とも思われるわけです。
文責:ためすけ後藤
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