ようやく手に入りました。Al Cooper率いる SVAOY SULTANSのオリジナルレコーディングです。時代は1938年〜1941年。リーダAl CooperはAltSaxとClaで、編成は3Reeds,2Tp,3Rythmの8人です。トロンボーンが入っていません。SAVOY SULTANSはその名の通りNew YorkのSavoy Ballroomの専属バンドで1937年から1946年まで存続したそうです。残念ながらオリジナルの録音は1941年までしか残っていない様です。戦中の混乱やレコード録音禁止令のためだと思われます。
音楽ですが基本がDanceBandですから、もう「Swingいのち」のバンドです。同時のバンドしては小編成の部類に属しますが、タイトでキレの良いリンディポップのダンスビードからスローバラードまで聴かせてくれます。ソロも沢山フィーチャーされていますが技巧に走る傾向はありません。非常にオーソドックスなSwing,またはBluesです。
リーダのAl CooperのAltoがスタイルがJohny Hodgesに似てます。似ているというか、わざと真似をしているかの様に聴こえます。当時すぐ近くにコットンクラブがありHodgesが吹いていたはずなので、まあ意識しないでは無かっでしょう。Hodgesナンバー"Jeep'S Blues"なんかやってますが、AltoといいMute トランペットといいEllington楽団の奏法をまねしてます。全体にSaxセクションはハーモニーよりもリズム感を重視したアレンジになっている様です。Ballroomという場所と編成によるものと思われます。
文責:ためすけ後藤
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この楽団の演奏につき、マイルス自叙伝1/77頁(文庫版)では、「ものすごい演奏で気に入った」「サヴォイ・サルタンズのすごい演奏ですら、オレがニューヨークで求めていたものじゃなかったんだ」とあって、彼も一目おいていたようですが、このCDで聴く限り、それほどのものと感じないのです。やはりライヴ演奏が凄かったんでしょうか。
マイルス自伝は新し過ぎでまだ読んでないのですが、確かに音源聴いた限りでは非常にオーソドックスな演奏でものすごいという感じは受けませんでした。年代によるかもしれないですが。。。自伝も今度読んでみます。