1920 Febから1921 Augまでの録音が納められています。3曲目"Crazy Blues"は世界初African-American女性ボーカルのBlues録音です。※Bluesという曲名ではORIGINAL DIXILAND JASS BANDが1917にインスト"Barnyard Blues"という曲を吹込んでいます。
この録音では「Blues」というわりには結構にぎやかな演奏です。Mamie自身はVaudevilleー黒人を対象にした演芸場の様な場ーの付属シンガーで、元はダンサー。バックも演芸場の楽団という構成になっている様です。編成がODJBと同じくピアノは入っていますがバンジョーは無し、またバイオリンが入るという構成になっています。
演奏は同時代のODJBと比較すると非常に興味深いです。本当に「ごちゃごちゃ」という雰囲気。音楽自体ルーズで白人のDIXIEに比べるといいかげんな感じがします。楽器の数は多いのですが残念な事に演奏技術は低いと思われます。しかしこの「何でもあり」な雰囲気が本当の黒人の音楽の持ち味なのだと思います。ためすけは、音楽性の追求なんぞより「音出してりゃええじゃろ」的な一種の居直りがJazz/Bluesの本質であると考えています。またBluesとJazzの違いは何じゃ、という件もありますので追々考察していきましょう。
Blues-Songとして1890年代の録音があるのですが歌っているのは男性の様です。だだ今CD取り寄せ中。詳細は後程。
文責:ためすけ後藤
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