写真はとても珍しい世界的にも中々見られない比較写真です。よくみましょう。(笑)
これはビンテージのAlto SaxのG#キーを取り外して比べたもので、いかにBuescherの左手キーが使いづらいかを示したものです。右からMartinステンシル(1925年前後)、Buescher10万番台、Buescher25万番台のキーです。上が指で押さえるところ(テコの原理の力点)キー下部の出張っているのがG#のキーカップを引っ掛けて押し上げる部分(作用点)です。軸が支点となります。テコの原理によりキーの重さは軸と力点である押さえる部分との距離に比例します。写真見ての通り、Buescherのキーは支点とキーの力点が近い事が分かります。25万番台は1931-2年頃の楽器ですが、これでも古いMartinにくらべてようやく同じ位の距離になっているかどうかです。それでもキーの作りから指の当たる位置が軸に近いのでキーの中央を押さえると支点との距離は殆ど10万番台時代と変わりません。それだけG#の左小指への圧力が強くキーが押さえ辛いわけです。これは速いパッセージを演奏する時にハンディとなります。同時代のHoltonも吹いた事ありますがキーの構造・重さについてMartinと同じでした。ビンテージ楽器の中でもこの点は特に弱点であります。パーカーはMartinもHoltonもConnも使いましたがこの時代のBuescherを使った形跡がありません。OminiBookのパーカーフレーズを吹いてみると他の楽器に比べて小指への負担が身にしみて感じられます。パーカーはそれもあってBuescherを避けていたのであ無いか、と考えている次第です。(それでもオレはBuescherを使うぞ)
Selmerも初期の頃、Balanced Actionシリーズ以前はBuescherと同じpinkyキーがG#に使われていました。現物を見た事がないのでキーのステムの長さがどれ位あるかは不明です。
文責:ためすけ後藤
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きゃー。ためさんすごい。
こんな才能おもちだったのねー
でも勉強になります。。。
わーおどろいたmariちゃんだ。ところでmariちゃんのメールアドレスってあるんだっけ?