昨日は松戸コルコバードで西直樹セッション行って来ました。西さんはe音楽塾というのをやってましてここでJazz/Blues的表現の為の理論を最近発表されています。http://www.e-ongakujuku.com/ この実践編でもあるセッション。西さんはBluesNote Hexatonicというセオリーを公開していましてこのセオリーに沿った短三度の音程を含むMajor BlueNote ScaleとMinor BlueNote Scaleの2種類だけで何にでも応用が利くというよという大変有効かつ簡便な方法論です。西さん自身は体系化されたセオリーを完成されているそうですが全部はまだ未発表、e音楽塾では最も基本的なスケールを用いた例が載っています。さらに発展した音使いの仕組みがこれからも追って公開されていく予定です。
そんなわけで早速セッションから帰って基本となる2種類のスケールについて練習譜を作ってみました。先ずは多く使われそうなC,G,D,Fについて作ってみましたがこれだけでもだいぶ役に立つはずです。 BluenoteHex
次は真空管マイクを作ってやろうという目論みでオークションから真空管マイク用電源を入手。http://www.stellarmicdesign.com/ Sellar Microphone のCM-1用電源です。CM-1は今はディスコンの様ですが、メーカーは継続してマイクを製造してます。回路図もネットから見つかりました。元は250Vくらいの電圧ですが6段のリップルフィルタを経由して135Vくらいまで落ちちゃってますが。普通フィルタ4段くらいの様なので段数減らすかFET等でレギュレーションしてやると良いかもしれません。マイクのボディは何を使うか検討中です。ある程度大きい方が良いので以前改造したGXL2200あたりを流用するのが良いかもです。
真空管マイクで録音してみた処中々感じが良いのでマイクプリアンプも自作してみようと考えました。マイクプリアンプのオペアンプ版は一回自作して使っているので、今度は真空管を使ったもの、それも高性能と言われている(?)サブミニチュア管を使ったプリアンプを作りたくしばらく情報収集/設計などを行っていました。サブミニチュア管を使った理由は他にもコンパクトに出来る事、電源電圧を比較的低く設計出来る事などです。
真空管マイクプリの参考回路はネットで公開されているのですが、凡そビンテージ回路とモダン回路では傾向が違っている様で、最近の自作例ではSRPPを使ったり、プロ製品ではオペアンプとのハイブリッドが主流です。いわゆる安価なマイクプリもありますがそれらもオペアンプ増幅プラス終段に真空管を通して色付けするという方式が殆どでした。
とりあえずはマイクのヘッドアンプとして働く物を作ってみようと考え、回路としてはオールドスタイルで試してみました。三極管による二段増幅+NFBというビンテージ回路では定番となっている一番オーソドックスなスタイルを取ります。サブミニチュア管はいろいろ物色して何種類か入手しています。ここでは金田式アンプなどで有名な6111を使ってみます。
ミキサーのライン入力はインピーダンスは10KΩが標準ですが、10Kの負荷は結構真空管にはキツいので昔の機器は必ずアウトプットトランスを使用しています。真空管だけでゲインを稼ぐのも難しいのでマイクインプットはトランスを使う事にしましたが部品点数も減らしたいのでLTSpiceでいろいろ試してエミッタフォロアへ直接というやや強引な設計をしてみました。
電源も問題になる処です。12VのDC電源から6Vと180Vを作る事にして、DC/DCコンバータを2つ組み合わせています。6.3Vは秋月低損失可変レギュレータPQ20RX11を使って、180Vはアメリカのニキシー管製品を作っているガレージメーカー(?)からebayでオーダしました。
http://www.tayloredge.com/storefront/SmartNixie/PSU/index.html
最初リップルが結構出ましたが周波数が高いので1.2K+100μFのフィルタで実用上十分なレベルまで除去できました。マイクインプットトランスはJensenなどが良いのですが試しにサンスイのST75(600:10KΩ)を使ってみる事にします。回路図ではトランスの出力を信号源としてあります。
初期の設計から電源の選択/実装/試験まで半年近くかかってしまいましたがバラックですが一応形になったので録音テストしてみました。ファンタム電源まで作れなかったので、マイクは別に改造した Seide VT2000 を使っています。真空管アンプの歪み率はオペアンプ利用比べたら2ケタくらい悪いのですがビンテージプリもそんなものですし、先ずはテナーの音がいい感じに取れれば良いかと思います。
サンプルでは2コーラス吹いてますが、1コーラス目はプリのゲインを上げてやや歪みが多い条件で、2コーラス目はプリゲインは下げミキサーで10dB程度持ち上げて歪みを減らした条件で録っています。自分としてはプリのゲインを上げた方が音的には面白い音になっていると思います。このままでも結構実用になる感じではありますが次回はインプットトランスを替えて、出力バッファをオペアンプにして試してみたいと思います。 PreTest01.aif
Groove Tubesの真空管マイク中古をオークションから入手しました。サブミニチュア管を使った真空管マイクでGroove Tubes社のフラッグシップモデルでもありました高品質マイクです。
中を見てみました。なかなかユニークな構造です。コンデンサマイクカプセルは初段FETで一旦受けてサブミニチュア管 GT6205(Groove Tubes社選定品)のカソードへ直結されていました。増幅回路はグリッド接地で珍しいです。
回路を追ってまた驚いたのは信号を取り出すのにプレートではなくスクリーングリッドへ電圧をかけてグリッドから出力を取り出しています。プレート端子が切られているのが分かります。始めて見たので調べたのですがスクリーングリッドをプレートとして使う事は有り得るそうです。ただ、プレートを解放したままとは驚きです。
中央の可変抵抗はNFBを調整している様に見えます。もしかしたらグリッド電圧(プレート電圧)の調整かもしれないですが良く分からないでした。
初段のカップリングキャパシタ1000pFはwima FKP,赤いキャパシタはwimaのMKPでローカット用、電解コンデンサは4つで松下製を使っていました。NFBのキャパシタはマイカ、パーツもいい加減なものは使って無い気合いの入ったサーキットです。
カプセルはGroove Tubes社独自のレゾネータカプセルで、録音の音は10KHzあたりが持ち上がっているパンチの利いた今風の特性ですが真空管がその辺をうまく嫌味にならない様に音を作ってくれている感じでしょうか。
改造の余地はどうかな・・・FETカソード直結では調整がシビアそうだし初段のFKPをスチコンにするかトランスへのカップリングの電解をフィルムコンに交換するくらいしか思いつかないのでしばらくこのまま使って比較検討するつもりです。
このGT66の上位機種で3パターンのTubeマイクGT67というのがあり、それはM-Audio のレコーディングマイク"スプートニク"と同じものだそうです。またGroove Tubes社は今はマイクロフォンは作っていなくて、Sterling Audio社が引き継いで製造しています。 Stealing Audio
久々に楽器を購入しました。珍しくFluteです。BuescherのSaxがウン本あるっていのにまともなFluteは2本しかなかったのです。自称笛吹きなのですがスペアにも事欠くくらいで、、、いつかは真っ当なモデルを買わねばと思っておりました。しかし総銀のモデルとかはビンテージSaxより高いのでオークションでも楽器店の中古でも手頃なものが中々見つかりません。。。最近ようやくオークションから入手。
ミヤザワのアトリエ model III シリーズです。fluteはずっっとウォチングもしてないで一体世の中にどん名モデルがあるのか知らんでした。アトリエモデルIIIは総銀製のトーンホール引き上げ式の、昔のムラマツスタンダードと同じランクかと思います。今回はEメカ付きジャーマンリングモデルでした。音はヌケの良い明るい音。管体はちょと軽めか。。。びっくりしたのは音程が超ー正確、精確。いや最近の楽器はすごい進化していた。また、ミヤザワのヘッドジョイントは別に買って手持ちのムラマツに使っているくらいでミヤザワも自慢のポイントなのですが、残念ながらこの楽器についてはホールの大きさが自分のくりビルに合ってない感じではあります。。。ただ最近fluteを吹く機会が減っていてあまり音出しもしていないので何とも言えんですが、これを機会にもっと音出す様にします。
■ tosch [うーん!三響とかプリマの時代とずいぶん違いますね。 我が家にも同じ程度の楽器がありますが結局二年しか 使わずにお..]
アマゾンからダイレクトメールでLester Youngの復刻CDの案内が来ていたのでなんとなくウィッシュリストに入れておいて、他の本を注文する時に一緒にオーダーしました。廉価690円。。。Lesterはクラシックシリーズの音源を一そろい持っているので、まあダブるだろうなと思っていた。
ところがうれしい事に全22曲中5曲が持って無い録音でした。ただし、廉価版CDの欠陥で録音年代が何処にも無い。。。プロファイルのライナーが付いているのに演奏情報無し。演奏を聞いた限りでは50年代前半くらいの録音の様でした。ガンガンに吹きまくる感じではなくゆっったりとした演奏です。音も50-51年の音と同じ感じ。まあ価格が価格なのでよいとします。Jazz Biography
FETを交換しながらバランスを見ては2SK170GRを一応採用。またMouserから1GΩ抵抗を仕入れて交換、さらにバランス良くなりました。
比較のために録音を。比べたのはGrooveTubesのGT-55 FET 。それなりの製品です。右チャンネルがGT55、左チャンネルが自作マイクです。オリジナルはC1の内蔵スポンジは外しました。
mp3 と aiff がありますがmp3で区別が付かない様です。aiffの方が分かり易いかと思います。aiff音声ファイルやや重いの(15M)で注意。録音はMixer A/DがOnyx820i ソフトはLogicExpressです。
音に違いはあります。レベルはオリジナルの方が少し低いのでは録音レベルを調整してあります。周波数特性の違いもありますがGT55の方がディティールが出ているもののオリジナルも遜色無いです。
だた、元がBehringer C1なので特有のボディの”鳴り”はどうしようもありませんでした。ボディを弾くとカーンと鳴ってしまい、カプセルを浮かせてもどうしても音は入ってしまいます。近くで楽器の音を出すと確実に共振していると思います。マイクのハウジングはかなり音的に重要なポイントでもあるので自分で作るにはこの辺が限界かなと思います。
先ずはUPSで荷物が届いた。何だかというとこれはエレクトレット・コンデンサマイクのカプセルです。
★ TSB-165AというものでアメリカのThe "Alice" Microphoneというプロジェクトで使われているマイクユニット。 Alice Mic アメリカには自作マイクのコミュニティがありそこで幅広く使われているもので応用例が沢山あります。メーカーはJLIエレクトロニクス JLI 製造は中国のメーカですが評判は良い様です。RODEやBehringer,AudioTechnica,AKGなどでも使われているメーカーだそうです。
このユニットを使ってオリジナルマイクを作ってみようというも目論みです。先ずこれをBehringerC1のユニットの代わりに使ってみました。オリジナルC1より僅かに外径が大きいです。C1カプセルのハウジングは合わないので銅線を巻いてとりあえず取り付け。サーキットの方は以前電源回りを補強したものを使いました。
★ 録音してみた処、レベルがまた一段と高い。電源の補強でゲインがあがったよりもさらに高いです。ユニットの規格を見るとレベル-45,+/-4 dBという事で大部出力に幅があるのでバラつきに寄るものかもしれません。
次にオリジナルマイクを作る事に。回路はAliceMicProjectの回路参考に作成しまして、最初ツェナーダイオードとか無いので抵抗分圧で。また1GΩの抵抗も無いのでSWダイオードを逆接続して替わりにしたり。回路図上にカップリングコンデンサの値が0.22μF,0.24μFとあるのは間違いではありませんで、FETのソース/ドレインではインピーダンスの違いから(と思う)伝達特性が異なっています。厳密に反転信号が出てないとSPICEのシミュレーションでは言っているのでそれに合わせて補正するためこの値になっています。実際にキャパシタの容量を測定して大きめの容量の方をソースカップリングに使います。
★ 回路図はSPICEエミュレータを使っているのでファンタム電源部分を含んでおります。こうする事で全体の特性がシミュレーションできます。初段FETには2SK117GRで設計。この位置には2SK170BLあたりが良く使われる様ですが入力容量の関係で117の方が良いのじゃない?という理由ですが。取り替えながら試したいので。FETとエミッタフォロアTrはソケットにしました。初段FETのソケット化はノイズに影響あるかなと思ったのですが結構大丈夫そうです。
実際に録音に使ってオリジナルC1との比較ではゲインも高いのと確かに分解能は優れています。しかし全体に音が硬いのでした。。。これは手配線なのでハンダ付け時の電解コンデンサへの加熱はどうしても長くなってしまう様で手配線の時はエージングにはしばらく時間をかけなければならない気がします。サーキットを作った後でマイクユニットを取り付けずに通電だけ2、3日すると良いのかもしれません。とりあえずの始めてのオリジナルマイクとしてはイケそうな感じなのでFET,Trを交換したりして詰めて行きたいと思います。
オークションで入手しました M-AudioのLuna 古いタイプのマイクで現行の製品はLune-IIでパッドやローカットSWが付いています。こちらはSWの無いタイプ。
オリジナルの中身ですが基板は2枚に分かれていて信号系と電源系、電源系はトランスからの直流をそのまま整流してダイアフラムや信号系へ給電するタイプです。2枚の基板の間はピンで接続してあって美しい設計。
この電源系で驚いたのがコンデンサ類。チューブラタイプ電解が珍しいだけでなく、一個タンタルが。このタンタルCA30Wはなんと湿式タンタルでした。現在このタイプは手に入らないわけではないですが、この容量で今Mouserで買っても一個4500円とかとんでもない値段に、、、軍用しか使わないのか。交換は勿体ないので電源系の改造はどうするか思案中。
★ 信号系はM-Audio Novaとそっくりでパーツは良い物を使っています。フィルムコンに初段はポリプロピレンの様です。これは確か日本製。セラミックは一個もありません。非常にシンプルな構成で美しい。ただ、カップリング/バイパスコンが中国製電解なのでこれは交換の余地ありかと思われます。
それで改造後電解コンデンサはタンタルに交換。FETの負荷抵抗、トランス直列カップリング抵抗など何個かを千石のREY、秋月の利久製金属皮膜に交換。バイパスには裏側にニッセイMMTを並列で入れました。
タンタルへ交換したばかりはどうしても硬い音になる傾向がある様です。ディティールは出る様になるのですがタンタルコンデンサもしばらくはエージングしないといけないみたいです。改造後一月ほど使っていまして馴染んで来た様子。音は改造後のNovaよりレンジが広くて良いです。トランスやダイアフラムの違いがあるではと考えられます。カタログによるとM-AudioのマイクはLunaシリーズから上のクラスはダイアフラム厚みが3ミクロンとなっている様でその辺の影響ではないかと思います。
文責:ためすけ後藤
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■ gotoh [つっこみのテスト]