CMDというのは正確には「(有)コンピューターミュージックデザイン」という長ーい名前の会社でし
て、代表を私---林檎郎(本名 : 後藤のぶひろ)がやっております。 登記は1986年より業務内容はコンピュータと音楽に関するすべてを、とにかく何でもやってみようという主旨で始めた会社です。早い話が何でも屋です が。基本的にパソコンの開発屋なのですが「音楽に関わる開発」というと、実は非常に幅が狭く、はっきり言って日本ではろくに仕事がありませんでした。これ に関しては自身重々承知の上で開き直っております。 なんといっても日本は世界に名だたる文化後進国でして、当時ただでさえパソコン普及率が東南アジアに比べても遅れている国ですから音楽とコンピュータの クロスオーバーする様な仕事がまともにあろうはずがありません。 実際にこの仕事の「創業」はフリーで開発を始めた1982年、未だMIDI規格がこの世に出る前の頃から始めています。当時バンドマン(いわゆるハコの 仕事)をやりつつ、生活が大変なので開発の仕事を始めたのが最初です。本当に年を数えるのもいやになるくらい前からやっております。 忘れ去られていますが1982,3年頃の日本は、ヤマハ・ローランド等が新しいシンセサイザを(特にDX7が有名)どんどん出し始めた頃で、それに合わ せてMIDI規格やサードパーティへの支援が行われたとても活気に溢れた時期でした。 私は1983年夏のアメリカ・シカゴのNAMMショーへAppleIIによるMIDIシーケンスのデモ要員として、自分で設計したMIDI-I/Fボー ドとシーケンサのソフトを持ってヤマハの技術者たちと一緒に行っておりました。その会場で実際にMIDI楽器でシーケンスを実演していたのは、ヤマハと ローランドそれにシーケンシャルサーキットの3社だけだったと記憶してます。つまり日本は非常に進んでいたわけです。 それがどういうわけか、あっという間にアメリカのソフトウェアに先を越されてしまいました。理由はいろいろ。(まあ後程) それにしてもMIDIが出て来てからのコンピュータの世界の発展というか流れというか、すさまじいですな。AppleII,FM7,PC98, Mac,DOS/V,Windows,Widows95,NeXTSTEP、MacOS-7,8,9,OSX...etc.いろいろ使って来て開発もやり ました。 NeXTStepを使っていた関係で、現在はBSD系/MacOSXなどを利用したISP関連のサーバやネットワークの構築・保守・開発等を継続して 行っております。 |